私は、alt.sex.spankingのニューズグループ向けに特別にお話を書きたいと思っていました。そしてこの話を思いついたのです。セックスの場面は出てきません。もっと言えば、テレビのゴールデンアワーのドラマで見るようなお話に比べたら、きわどさの点では劣るお話です。それでも、日常生活の規則を1、2点拡張して緩めようとする部分があります。それに、お読みになれば分かるように、私は、あちこちに寄り道しつつも、望むらくは、その途上で一つか二つ驚きをもたらすように展開していくお話が好きなのです。---deirdre

注意:私の話は、他の多くの人の個人的な性的妄想と同じく、「いくつかの規則を破ること」を描くものが多い。もし、あなたが、妄想話は現実生活において望ましくない状況を描くものであってはならないと思うならば、この話を読んではなりません。描かれる性的状況についてあなたが気分を害される可能性があること、前もって注意しておきます。18歳以下の場合は、この話を読んではなりません。

この話を保存し公表すること、再投稿すること、およびaltのニューズグループの低価格なCD-ROMの形で販売することを許可します。またこの種の作品のアンソロジーの一部として出版することも許可します。ただし、作品がdeirdreによるものであると明示され、作者への謝礼がdeirdreの名でAIDS研究の基金へ支払われる場合に限ります。---deirdre
 
 


 



「After -- その後」 By deirdre      original

「彼がどうしたって?」
 
 
 

「彼、私にスパンキングしたがっているの」

ダナが繰り返した。

私は驚いた。
 
 
 
 
 

「あなた、させて上げるつもりなの?」

思わずにやりとしてしまう。
 
 
 
 
 

ダナはしばらく答えなかった。

「・・・分からない」

思慮深い声でようやく答えた。
 
 
 
 
 

「そんなの考えるまでもないわよ!」

吹き出すように言った。

ダナが私よりお盛んなのは本当。

だけど、スパンキングっていうのはね。

私やダナには、ちょっと限界を超えてることだわ。
 
 
 
 
 

「あっそ! あなたが思ほど普通のことじゃないわ!」

にやりと笑ってダナは言う。

「聞いて。

それほど変なことじゃないのよ。

ブレンダはやったもの」
 
 
 

私は口をぽかんと開けていた。

ブレンダが!

ダナが、くすくす笑って私を見てる。

「ブレンダが男の人にスパンクさせて上げたの?

今、ブレンダにはボーイフレンドがいないはずよ」
 
 
 

「いいえ、女の人」

私は、ダナはさっきの発言以上に私を驚かすことはできないと思ってた。

でも、やったわね。

今度は、本当にビックリしてしばらく口がきけなかった。

「ブレンダがバイだって知らなかったでしょ?

あんたって、本当にうぶね」

笑顔で言うから、さらにショックに追い打ちがかかる。
 
 
 
 
 

「わ、私・・・」

口ごもってしまう。

ブレンダは、私にはいつも特別に仲良くしてくれていた。

心が沈んでいくのを感じる。
 
 
 
 
 

「ブレンダがあなたにうち明けたかどうかって、考えてるんでしょ?

彼女、出会った女性みんなに惚れちゃうってことじゃないわよ。

分かるでしょ?

あなたが出会った男みんなに惚れちゃったりしないのと同じ」

また笑っていた。

私は、もうそれについてはダナに訊かなかった。

他の話題を始めた。

ダナも、その話題から離れることで、私のことを気遣ってくれようとしてる。

でも、私の頭の中からそこのことを消すことはできなかった。
 
 
 
 
 

次の日の朝、ブレンダに会った。

できるだけ自然に振る舞おうとした。

「あなたも分かったそうね。

私がバイだっていうこと。

ダナが言ってたわ」

聞かなかったように振る舞うのは、もうここまで。
 
 
 
 
 

「え、ええ」
 
 
 

笑みを浮かべて私を見ている。

「でも、レズをしたのは、たった2、3回なのよ」

続けて話している。

「高校時代の時に知ってる女の子と、それから・・・」

ブレンダは話を止めた。

私は聞きたくて仕方がなかった。

ものすごく気になる。

私の顔に「聞きたい」って気持ちが表れていないといいと思った。

「ダナが、私がスパンクされたことを話したそうね」

とうとうブレンダはそのことを口にしてしまった。
 
 
 
 
 

「ええ」

繰り返すように同じ返事をした。
 
 
 
 
 

「相手が誰か、まだ誰にも話していないわ。

相手はギルマン教授なの」
 
 
 

息を飲んだ。

私たち二人とも彼女の講義をとってるじゃない。

「ブレンダ!  だって・・・」
 
 
 

「分かってるわ。

でも、その前だったの・・・

講義に登録する前の出来事」
 
 
 

「そうなの・・・」

でもまだ安心していない
 
 
 

「実際、大したことはしてないわ。

ただのスパンキング。

一回だけ」

私はすっかりボーっとして会話から離れていた。

耳にしていることが信じられない。

確かに、私は、時々自分が世間ずれしていると感じるときがある。

でも、今の気分は、世界中が私を置き去りにしてどんどん進んでいるような感じ。

ブレンダと教授が関係を持っている・・・

そう、出会いね・・・

しかも、スパンキングだけの関係!
 
 
 

お昼休み。

私は、いつものようにブレンダ、ダナ、グレッチェン、それにリッチと一緒にお昼を食べた。

ダナは、嬉しそうに、自分が決めた決定についてべらべらしゃべっていた。

確かに私たちはリッチとずっと仲良くしてきているけど、彼の前でそんな話をするダナを見て可笑しかった。

リッチは誰ともボーイフレンドになってはいない。

一緒に食事をしたり、つるんで遊ぶだけのお友達。

時々、彼は私を誘って来るんじゃないかと思うときはあった。

だけど、私の方は誘ってもらいたがっているような素振りを見せたことは一度もない。

ともかく、リッチはダナの考えを聞いて楽しんでるようだった。

ブレンダのことについても、みんな、すでに知っているように思えた。

彼女がスパンキングさせて上げたということも。

彼女がバイだということも。

ええ確かにそうね。

確かに私はうぶだわ。
 
 
 
 
 
 

私たち女の子は、リッチに、女性にスパンキングするのは興奮するかと訊いた。

リッチは、しぶしぶながら、興奮すると認めていた。

みんなで彼のことを大笑いした。
 
 
 
 
 

その日の午後、ギルマン教授に、研究室に来るように言われた。

確かに講義の間、ちょっと教授を見つめていた時があった。

だけど、大抵は、あまり変な行動はしないように注意していたのに。

研究室に呼び出されるほど変なことをしていたのか、あまり自覚がない。
 
 
 
 
 

とてもおどおどしながら中に入った。

教授はデスクについていた。

ドアを閉めるように言われた。
 
 
 
 
 

「ブレンダから、あなたに話したと聞いてね・・・

その・・・私たちの関係について・・・」
 
 
 

「え、ええ。

彼女から聞きました」

信じられない。

研究室に呼び出されて、ここに座って、こんな会話をするなんて。

ブレンダったら、どうして話しちゃったのかしら?
 
 
 

「それが、本学期が始まる前のことだったというのは知ってますね」
 
 
 

心配そうな表情で教授は私をじっと見ていた。

このことが気になっているのだろうと思った。

「はい、知っています、先生」
 
 
 

「よろしい。

そのことだけを分かっていて欲しかったの。

それにたった一度だけだったし・・・

ただの・・・

いや、私は・・・」
 
 
 

「先生・・・」
 
 
 

「あなたは、今、緊張してますか?」
 
 
 

「ええ、多分、ちょっと・・・」
 
 
 

教授は私に微笑みかけていた。

「怖がることはないわ」

少し考え事をしているようだった。

そして、口を開く。

「ちょっと聞いてね。

5月28日は、成績評価を提出する期限なの。

あなたは、今年の夏は、ここにいる予定?」
 
 
 

「はい、先生」
 
 
 

「では、5月29日にあなたと面談することにします。

午前9時にこの研究室にいらっしゃい」

私は教授を見つめていた。
 
 
 
 
 

「は、はい、先生」
 
 
 

「よろしい」

そう言って、教授は微笑んだ。

「ちょっと時間をとらせちゃったわね。

ありがとう」
 
 
 
 

私は部屋を出た。

部屋を出てようやく呼吸をすることができたような気がした。

中にいたとき、私はずっと息を止めていたんじゃないかしら。
 
 
 
 
 

どうしても、誰かにこのことを話したかった。

その夜、図書館で勉強していたとき、ブレンダに話した。

彼女は声に出して笑っていた。

「教授は、あなたのことスパンクしたがってるのよ!」

じっと見つめる私。

「うんうん、教授はあなたのことをもの凄く欲しがっているのね!」

そう言って、さらにクククと笑う。

「あなた、行くつもりなんでしょ?」
 
 
 

「教授は、そんなつもりではないと思う・・・」
 
 
 

「まったく、あなたって本当にうぶな子ね。

どう?

行くつもりなんでしょ?」
 
 
 

「私に焼き餅やかない?」
 
 
 

「そんなことないわよ!

言ったはずよ。

ただの一回きりのことだったって。

ちゃんと聞いて。

教授はあなたのこと何ヶ月も思い続けることになるわ。

注意した方がいいわよ。

さもないと教授につきまとわれることになるわね」

ブレンダに話したのは無駄だった。

さらに不安感が募ってしまった。

しばらく勉強しようと努めた。
 
 
 
 
 

「ねえ、ちょっと」

ようやくブレンダがまた話しかけてきた。

「あれがどんな感じか知りたいと思わない?」
 
 
 

「何のこと?」
 
 
 

「スパンクされること。  それがどんな感じかってこと」
 
 
 

「ブレンダ!」
 
 
 

「男の人によ!  私とかがするんじゃないって」
 
 
 

「イヤ!」
 
 
 

「試してみたら。 リッチに電話してみようよ」
 
 

「ブレンダ。  冗談でしょ!」
 
 
 

「私と二人で行くの。

そうすればリッチは誰にも話さないと思うわ。

それに、彼、あなたのこと好きだと私は思うし」
 
 
 
 

「もう冗談は止めてよ!」
 
 
 

「いえ、ホントよ。 私が電話するわね」

ブレンダは行ってしまった。

彼女の後ろ姿をじっと見ていた。

1分ほどで戻ってくる。

「行きましょ!」

引っ張るようにして私を立たせる。
 
 
 
 
 

「ブレンダ。 私、行けっこないわ!」
 
 
 

「リッチは、私たちを待っているのよ。

ほらほら、持ち物をまとめて。

行きましょう!」

気がついたときには、ブレンダの後についてリッチの寮に来ていた。

彼の部屋の前にいる。

ブレンダはドアをノックした。

リッチが答えた。

ルームメートはいない。
 
 
 
 
 
 

次の日の朝。

教室でブレンダに会った。

すぐに訊いてくる。

「で、どう?  お尻が痛い?」
 
 
 
 

「いえ、彼、私もあなたもそんなに強く叩かなかったもの」
 
 
 

「そうよね。 私たちも、彼をそんなに強く叩かなかったし」
 
 
 

「ええ」

私は答えた。

「でも、今夜はちょっと違うわよ」
 



おわり