春から夏にかけてのある日。
暑くなったなあと感じた最初の日だった。
夏に入った第一日目のよう。
当然、授業に出るなんて考えられない。
ステイシーが車を持っている。
私たちはドライブに出かけた。
ステイシーとキャシー、そして私の三人。
どこに行こうか目的があったわけではない。
ただお天気が良かったから。
どうしてもキャンパスから逃れたいということだけ。
ハイウェーに乗って、みんなが知ってる滝に向かった。
10キロほど先にあって遠いけど、みんな行く気になっていた。
滝に着いて、車から出て小さな公園を歩いて回る。
お日様の温かい陽光が嬉しい。
ビールを飲んでたわけじゃなかったけど、はしゃぎまわる私たちを見たら誰もがきっと思うはず。
「この娘たちはバカ騒ぎをしている」と。
そして帰りのドライブ。
ハイウェーでヒッチハイクをしている女性の前を通り過ぎた。
「乗せて上げようよ」
キャシーが言った。
私はヒッチハイカーを乗せたことはなかった。
でも、まあ、いいや。
ヒッチハイカーを乗せてやるのも、こんな日にはお似合いかも。
ステイシーが車を止め、そしてバックしていく。
その女性は20歳代半ばの人。
茶色の髪を背中に長く伸ばして、ジーンズとブラウスの姿。
彼女は私と一緒の後部座席に座った。
「皆さんは、学生さん?」
「ええ、そうです」
声をそろえて答える。
彼女はその後は何も言わなかった。
でも、私には、彼女がどこかしら「わけ知り顔」の表情を浮かべていたように感じた。
私たちのことを、未熟でキャッキャッと笑ってばかりいる小娘と見なしている。
そんな感じ。
でも、その時の私たちは外に出て遊んでいたときなんだもの。
そんな私たちを見て、そういう風に感じるのはフェアじゃないわ。
キャシーが彼女に話しかけた。
ジェンという名前の人。
近くの田舎に住んでいるらしい。
フリーのライターをしていると言っていた。
とても自信に満ちた話し方をしている。
彼女の発する一言一言に、私たち3人とも惹きつけられていくようだった。
彼女に比べたら、私たちって本当に「キャッキャッと笑ってばかりいる小娘」だったんだ。
思い知らされた感じ。
彼女の話からすると、私が憧れてる生活を送っているように聞こえる。
ハイウェイを進む。
ジェンの家に通じる道に出る出口にさしかかっていた。
ステイシーが、そんなに離れていないからジェンを家まで送ってあげようと申し出た。
ジェンの家は、小さなログハウスだった。
大きな松の木の木陰に立っている。
きれいなお家。
「家の中を見せるわね」
ジェンが私たちを招き入れてくれた。
中は、外から見たほど狭くない。
多分、家を囲んでいた大きな松の木のために、小さく見えたのね。
ジェンは同居人のリサを紹介してくれた。
ちょっと驚いてしまった。
同居人がいるとは一言も言わなかったから。
確かに、同居している人がいないとも言ってなかったのは事実だけど。
リサは背が高くて、ほっそりとした人。
長いブロンドの髪。
ショートパンツとTシャツを着ていた。
足がすらりと長くて、すごくきれい。
この人なら言い寄ってくる男性がたくさんいるんじゃないかしら。
「ワインはいかが?」
ジェンが、私たちに誘ってくれた。
キャシーとステイシーは、彼女の誘いに応じてワインを飲んだ。
ジェンは、私たちが大人ぶった振る舞いをしようとしていることに気がついてるわ。
私には、それが見て取れた。
「ステイシー、帰りの運転があるからあまり飲み過ぎないようにね」
そう忠告するジェンに、ステイシーはぜんぜん気にせず答えてる。
「大丈夫、運転できるから」
でも、ステイシーの振る舞いから、分かってしまうのよね。
彼女、ジェンに自分はワインを飲むのに慣れているのよって思わせようとしている。
ジェンってほとんど完璧に近い生活を送っているなあ。
またも私は憧れてしまう。
彼女のような生活を送れたらいいのに。
「泳いで行くといいわ。
この小屋の裏に小さな湖があって、泳ぎに最適なの」
リサが言ってくれた。
でも、私たちは水着を持っていなかった。
「大丈夫。
近くには誰も住んでいないから。
小屋の裏は人目につかないし、私もジェンも、いつも裸で泳いでいるのよ」
私はキャシーとステイシーの方を見た。
2人とも顔を見合って、それから振り返って私を見ている。
私は、裸で泳いだことなどなかった。
彼女たちも同じだと思う。
結局、いつもの通り、3人一緒で同じ行動をすることになった。
多分、私たちの誰も、他の2人の前で怖じ気づいたところを見せたくないと思ってたと思う。
ジェンとリサに連れられ小屋の裏に回った。
手には、タオルをたくさん持って。
素敵な場所だった。
一面に松の高木が生い茂っている。
針のような松の葉がたくさん落ちていて、地面を覆っている。
30メートルほど歩いたら、目の前に湖が開けきた。
私は、湖で泳いだことがなかったから、ちょっと躊躇していた。
でも森の中の湖にしては、きれいで清潔そう。
振り返って道路の方を見てみる。
森の向こうに道路が見える。
だけど、ずっと遠くだったし、車もまったく走っていなかった。
向きを変えて、みんなの方を見た。
今にも死にそうな顔をして怖がっているキャシーとステイシー。
リサは、すでにTシャツを脱いでいた。
ブラはつけていなかったみたい。
今はショートパンツを脱いでいる。
ジェンの方もブラウスを脱いでいた。
彼女もブラをつけていなかった。
リサもジェンも、すらりとした体つきだった。
どちらも胸はあまり大きくない。
ジェンが、さっとジーンズを脱いでいく。
キャシーが、おどおどしながらブラウスのボタンを外そうとしていた。
ステイシーはじっと立ち尽くしたまま。
私は、恥ずかしかった。
3人とも、泳ぐことに同意したのに。
なのに、今になって、がたがた震えながら突っ立ってるのが、恥ずかしい。
リサが湖に歩いてく。
「急いで!」
私たちを促すジェンの声。
私は、意を決めてブラウスのボタンを外し始めた。
怖じ気づいていると思われるのがイヤだったから、できるだけさっさと脱いだ。
ジェンが湖の端の場所に歩いていって、そこから飛び込んだ。
私は、キャシーとステイシーの目の前で素裸になった。
2人とも、恐れと驚きの混じった表情を見せて、突っ立ったままでいたけど。
湖の水に足をつけてみた。
ひんやりと冷たい。
でも、冷たいと感じるのは最初だけと分かってる。
慣れてくれば、泳ぐのにとても良いところと思うだろう。
湖の中に歩み進む。
振り返ると、キャシーはほぼ裸になっていた。
ステイシーに、「急いだ方がいいわよ」と言っている。
ステイシーも、まだおどおどとしていたけど、ようやく脱ぎ始めた。
キャシーの裸は、森の中で見ると、とても素敵に見えた。
どうして私が、あの時、あれほどキャシーの裸の姿に胸を打たれたのか分からない。
それまで、部屋や浴室でキャシーの裸を垣間見たことは確かにあった。
キャシーはとても素晴らしい体をしている。
胸は、男性なら誰でも涎れを流して見とれるような胸。
他のところも、その胸に負けることはないと思う。
あの時は、野外で彼女の裸体を見たので、ハッと胸を打たれたのかもしれない。
ともかく、あんな風に心を打たれるとは夢にも思っていなかった。
キャシーが、湖に歩み入り、泳ぎ始めた。
少し泳ぎ進み、突然、トプンと水中に潜った。
一瞬、裸のお尻がぷかりと浮かんで見えた。
ステイシーもようやく裸になって、ちょっとだけ水につかっていた。
ジェンは、すでに水から出て、体を拭いていた。
ビーチタオルを敷いて、横になって日光浴をしている。
まもなく、キャシーも水から上がってきて、ジェンの隣に横になった。
ジェンと並ぶとキャシーの肌がとても白く見えた。
リサはまだ水に浸っていた。
湖から、キャシーに呼びかけている。
「ローションをつけた方がいいわよ!」
結局、リサも水から出てきた。
体を拭いて、キャシーに話し掛けた。
「ローションをとりに小屋に一緒に行きましょう」
キャシーとリサが、2人そろって小屋へ歩いていった。
2人が行ってしまって何分経っただろう。
私も日光浴しようと思った。
リサとキャシーのところに行って、ローションを貸してもらおう。
小屋の方に歩いていくと、外の道路が近づいてくる。
また、裸でいることに対する自意識が頭をもたげてきた。
でも、その場所は本当にひとけがなかったし、小屋のおかげで、道路からの視界は大半遮られている。
だから、あまり過剰に神経質になることなく小屋にたどり着くことができた。
裏の出入り口からキッチンに入った。
2人の姿は見えない。
リビングに向かった。
中に入ろうとして足がすくんだ。
リサが、キャシーにローションを塗っていたから。
彼女の胸に!
2人は黙ったまま、向かい合って座ってる。
リビングはしーんと静まり返ってた。
リサは、必要以上にゆっくりと手を動かしている。
じっとキャシーの胸を見ていた。
それからおもむろに顔を上げてキャシーを見つめる。
キャシーは口を半開きにしたまま、身動きできずにいるみたい。
ただ、じっと座って、リサになされるままになってる。
リサは、手をさまうように動かして、キャシーの胸から下に降ろしていった。
今度はお腹を優しく上下になでている。
時々、さらに下方にも手を伸ばしている。
でも、足の間まで近づきそうになるけど、実際に触ったりはしない。
突然、キャシーがハッと我に返ったような素振りを見せた。
目を落として、リサの手を見ている。
リサは、再びキャシーの胸に手を当てた。
今度は、何らためらわず胸を愛撫し始めてる。
手のひらで全体を揉んでは、5本の指で線を描くように頂上へと向かい、そこで指を揃える。
最後は指で乳首をつまむような感じ。
この動きを繰り返していた。
しばらくして、今度はキャシーの手を取って、自分の太股においた。
キャシーに微笑みかけて、パントマイムでキスの動作をして見せた。
両手でキャシーの顔を優しく押さえ、自分の顔に引き寄せていく。
私は怖じ気づいてた。
2人に見つかる前に静かに引き返した。
音がしないように注意して、裏の出入り口から外に出た。
どうしたらいい?
考えたけど、分からない。
結局、湖の方に戻ることにした。
湖には誰もいなかった。
でも、すぐにステイシーとジェンの姿を見つけた。
2人は木の陰にいた。
むしろ隠れていると言ったほうが正確かも。
ステイシーは、木にもたれ掛かるように横座りしてる。
こっちには背中を見せていた。
ジェンは両膝をついてステイシーの正面に座ってた。
私は、2人がもっとよく見えるようにと、静かに脇の方に場所を移した。
ジェンが、前屈みになった。
ステイシーにキスしてる!
じっと見る私。
こんな光景、一度も見たことない。
まさかこんなところで見るとは。
私は木の幹の陰に体を隠し、顔だけ出して2人を覗いた。
自分でも、どうしてそんなことをしていたのか分からない。
2人の邪魔をしたくないとは思っていた。
でも、どうしても、見ていたいという気持ちを抑えられない。
ジェンはキスを続けている。
唇を離すと、今度は徐々に下に顔を移動させていく。
ステイシーの乳首にキスを始めた。
ステイシーはじっと座ったまま。
両肩が上下し、呼吸を乱しているのが分かる。
しばらくすると、ジェンはステイシーの体を引き寄せ、地面に横たわらせた。
仰向けに。
しかもタオルを敷くこともせず、土の上に直に。
ジェンが、ステイシーに覆い被さった。
顔を彼女の足の間に埋めていく!
頭を小刻みに動かしているのが見える。
それに比べて、ステイシーの方が体の動きが大きい。
ゆっくりと体をくねらせる動き。
私は、知らぬ間に、あそこを指で触っていた。
小屋の方をちらっと振り返って、見られていないことを確かめた。
同時に、ちゃんと木の陰に隠れてジェンとステイシーからは見えていないことも確かめる。
ステイシーが、前よりも激しく体をくねらせている。
ステイシー、感じてるのね。
私も指を激しく動かしていた。
ステイシーの感じているときの声が聞こえた。
私も、同じころ、達していた。
指が濡れてる。
果てた後、私は、へなへなとその場に座り込んでしまった。
もはやステイシーたちのところは見ていなかった。
どれだけ、そこに座っていたのか自分でも分からない。
森の木々を見ていた。
頭をあげ、木のこずえから垣間見える青空を見ていた。
水しぶきが上がる音が聞こえた。
ジェンとステイシーの声が聞こえた。
そして、リサとキャシーが小屋から歩いてくるのが見えた。
私は体を引きずるようにして立ち上がり、再び湖に行き、水に入った。
ステイシーもキャシーも、すっかり普段に戻っていた。
ジェンとステイシー、そしてリサとキャシー。
4人ともとても楽しそうにしている。
笑顔が絶えないようだった。
水を掛けあったり、遊び半分で抱き合ったりしてる。
私はというと、何も考えていなかったと思う。
さっき目撃したことだけが、頭の中を占めていた。
私たちは、結局夜までそこにいて、夕食をごちそうになった。
夕食後、リサとジェンが、一晩泊まっていったらどうかと言った。
キャシーとステイシーは、即座に泊まっていくと答えていた。
私はどうしたらよいか分からなかった。
だけど、キャシーとステイシーが決めた以上、私には選択の余地がなかった。
みんなで暖炉の前に座り、ワインを飲んで、おしゃべりをした。
でも、楽しんでいるように見えても、私以外の人は他のことを考えていたと思う。
みんな、すぐにでもベッドに行きたそうに見えた。
結局、キャシーとステイシーはジェンの寝室、ジェンとリサはリサの寝室で眠ることになった。
私はリビングのソファ。
このドライブ、私はキャシーとステイシーに引っ張り回されたような気持ちになっていた。
その夜、人の歩く音が聞こえた。
誰かがリビングを通り抜けていく。
そして、すぐにまた誰かがリビングを歩いていった。
さっきとは逆の方向で。
くすくす笑う声が聞こえた。
私は、横になったまま、眠らずにいた。
いろいろと考えながら。
とうとう、私は気になって、片方の寝室のドアのところに忍び寄ったのだった。
囁き声が聞こえる。
しばらくしてまた囁く声。
でも話している内容は分からない。
もう一つの寝室のドアに忍び寄り、耳を傾けた。
声が聞こえた。
「ああ!・・・・いい!・・・・いい!」
乱れた息づかい。
だんだん乱れが激しくなってくる。
私はその声を聞きながら、指で自分を慰めていた。
そんなことをするとは、自分でも信じられなかった。
私は、女の人がクライマックスに達する声を聞くと興奮するたちなのかもしれない。
誰の声か分からなかったけど、あきらかにクライマックスに達した声だった。
そして、私も同じように達していた。
私はその場で床にしゃがみこんで、壁に体をもたれかけた。
部屋の中の音を聞きながら。
キスをする音が聞こえる。
もう一つの部屋のドアに忍び寄った。
何も聞こえない。
物音一つ聞こえなかった。
突然、誰かの声。
「ああ・・・上手になったわね。 とても上手よ」
その後、また静寂。
その後、「むぐぐぐ」とくぐもった柔らかい声が聞こえた。
誰の声か分からない。
ずっと同じようにくぐもった声を上げ続けている。
歌うような声。
声が大きくなる時もあれば、優しい静かな声になるときもある。
息継ぎをするために、何度か声が中断していた。
しばらくして、声が聞こえなくなる。
今度は柔らかい声が聞こえてくる。
「いいわ・・・
うん・・・
いい・・・
いい・・・
感じる・・・」
私は、静かに這うようにしてリビングに戻った。
元のソファに潜り込んだ。
その後、夜じゅう、何度も声が聞こえた。
私も寝ながら自慰をした。
覚えているだけでも、もう2回は自分を慰めたと思う。
どういうわけか分からないけど、私が一番起きるのが遅かった。
みんなはキッチンにいて朝食を作っていた。
みんなの服装に目を奪われた。
ジェンはローブを着ていたが、リサはTシャツ一枚だけの格好!
Tシャツは、あそこがやっと隠れるだけの丈の長さ。
他には何も着ていないのがすぐに分かる。
何かを取ろうと手を伸ばすと、すぐに裾から見えてしまっていたから。
私はここに来たときの服を着ていたけど、ステイシーとキャシーは違う服を着ていた。
ステイシーはビキニのパンティとトップ。
トップも胸に垂れかかっているだけと言っていいほどの短さ。
他には何も着ていない。
キャシーも小さなショートパンツとぴちぴちのTシャツ。
4人とも忙しそうにパンケーキを作っていた。
これほど幸せなときはない様子。
みんなでテーブルについて食事をした。
私だけは、あまりおしゃべりできなかった。
何か間違ったことを言ってしまうのではと恐れていたから。
朝食後、私たちは出かける準備にかかった。
ジェンは朝食が終わるとすぐに着替えをした。
丈の長い半袖のサマードレス。
赤いプリント柄がついている。
肩にストラップで下げるタイプの服で、背中は大きく開いている。
リサの方は、さっきのふしだらな格好のまま。
キャシーとステイシーはここに来たときの服装に戻るためどこかに姿を消していた。
キャシーはすぐに着替えて出てきたけど、ステイシーはなかなか姿を見せなかった。
どうしてこんなに時間がかかるの?
私は何気なく寝室を覗いてみた。
思わず立ち止まってしまった。
ステイシーが素っ裸で床に四つん這いになってる!
その後ろにはジェンが裸足で立っていた。
赤いプリントのサマードレスのまま。
片足を上げて、ステイシーのあそこに足を当てている。
ジェンが、私の視線を感じてチラリとこっちを見た。
でも、彼女の意識はステイシーにしていることが中心のよう。
すぐに視線をステイシーに戻した。
ステイシーは、四つん這いになりながら、はあはあと荒い呼吸をしていた。
ジェンは、そのステイシーの様子を見て、また私の方を振り返った。
にこりと微笑んでウインクしてる。
私は素早くその場を去った。
キャシーとリサは外の車のところにいた。
リサは、あの格好で家の外を歩き回っても、全然気にならないよう。
キャシーは車の中、助手席に座って私たちが来るのを待っていた。
リサが、助手席の窓にもたれかかって、キャシーに話しかけてる。
お尻がほとんど丸見えだった。
2人はただおしゃべりしているだけだった。
だけど、リサが窓の中に手を入れるのが見えた。
お尻が前よりも露出する。
ちょうど私が車のところにつく直前に、リサはさっと手を引っ込めた。
私が近づくと、リサはくるりと振り向いた。
すごく明るい笑顔をして、私に言う。
「あなた達に来てもらって、とても楽しかったわ」
ちょうどその時、後ろで玄関のドアが開く音が聞こえた。
振り返ったら、ステイシーが出てくるところだった。
ここに来たときと同じ服装に戻っている。
でも何か手に持っている。
下着だった!
よく見ると、彼女、ブラをつけていない。
ジェンも玄関から出てきて、私たちに手を振っていた。
私が後部座席に乗り込もうとした時だった。
いきなりリサにキスされた。
特に変わったキスじゃなかったけど、唇へのキスだった。
私を見て、またさっきと同じように素敵な笑顔を見せている。
私は口ごもりながら、感謝の言葉を述べた。
座席に着いた後も、リサのキスについて何度も繰り返し考えていた。
何か意味があったのかしら?
それから3週間ほど経った。
あることから、ステイシーとキャシーが毎週末、私に内緒でドライブに出かけていることを知った。
思い切って訊いてみた。
「ジェンは、まだヒッチハイクしてるのかしら? 彼女を見かけたことある?」
「私たち、ジェンとリサのところに遊びに行ってるの」
2人の答えに、どことなく少しよそよそしさを感じた。
次の月曜日、キャシーが私に訊いてきた。
「ねえ、ジェンたちのところに遊びに行ってみたい?」
私は断ったけど、キャシーはその週、何度も同じことを私に訊いてきた。
その週の土曜日。
リサから電話がかかってきた。
私に来ないかと誘う電話だった。
キャシーとステイシーがそちらに来ていて、私がいないのを寂しがっていると言う。
私は少しイライラして、お誘いを断った。
電話の後、私は一人部屋に戻り、自慰をしてすごした。
ステイシーとキャシーはルームメイトを変え、2人は一緒の部屋になった。
まもなく、どこに行っても2人はいつも一緒にいるようになったと思う。
夜も2人だけで自分たちの部屋で過ごすように変わった。
2人でそんなに長い間一緒にいておしゃべりすることなんかあるのかしら。
一度、偶然にキャシーと一緒に歩いて寮に戻るときがあった。
彼女たちの部屋の前に来たとき、「部屋に寄っていかない?」と誘われた。
私はどぎまぎしながら立ちつくしていた。
森の中で見たキャシーの姿が頭に浮かんでいた。
裸のキャシー。
あの裸体。
私たち誰もが夢に思うようなステキな体。
部屋の中に入ると、キャシーはおしゃべりしながら着替えを始め、服を脱ぎ始めた。
ブラをはずし、パンティに手をかけ、脱ぎ始める。
私はじっと彼女の体を見つめていた。
でも何か恐怖心がわいてくる。
キャシーは、脱いだ後に着替える服を用意していない。
「もう行かなくっちゃ」
そう告げて、さっと彼女の部屋から出た。
自分の部屋に戻り、私はまた自慰をしてすごした。
あの学期の後、ステイシーとキャシーは大学を辞めた。
あれ以来、二人からは便りを受けていない。