「Assignment -- 課題」  by deirdre    original 

あの女の子、泣きながらスーツケースの上に座っていた。

私のアパートの廊下で。

私の部屋の廊下の入り口のところ。

これじゃあ、彼女に「どうしかしましたか?」と訊かなきゃ、部屋に入れない。

あの人をあそこに放っておいて部屋に戻るなんてできない。
 
 
 
 
 

あの女の子が誰か、知っている。

知り合いってわけじゃないけど、見たことはある。

それにあの人の旦那さんだか、ボーイフレンドだかも。

廊下の向こう側の部屋に出入りしてるのを見たことがあったから。

会うたび「ハイ!」って声をかけてたけど、だいたい、それだけのこと。

もっと言えば、あの人たち、知り合いになりたいタイプの人には見えないもの。

男はだらしない感じだし。

女の子の方はルックスはオーケー。

だけど、私なら会いたいと思わない人たちと付き合ってるのは確かだわ。
 
 
 
 
 

でも、あの女の人をそこに放置しておくことはできなかったわ。

廊下で泣いてるんですもの。

私の方を見もしないで泣きじゃくってる。

「あなた・・・・。

どうかしましたか?」

実際、私もどうして良いか分からなかったわ。

彼女、ただ座って泣きつづけてるだけ。

彼女のところに近寄って、片膝をついてかがみこんだわ。

「どうかしましたか?」
 
 
 

ようやく私に気がついたよう。

「ごめんなさい」

啜り泣きしながら、鼻をぐすんぐすんさせて、言う。

「彼氏に追い出されちゃって、行くところがどこにもないの!」
 
 
 

あの男がやったのね。

容易に想像がつくわ。

あの、いやなヤツ!

彼女をそのまま廊下に座らせておくわけにはいかなかった。

「さあ!

私のアパートにおいでよ。

話を聞かせて」

彼女を部屋に入れた後どうするつもりか、自分でも分かっていなかった。

だけど、他にどうしようもないもの。

彼女はまだ座ったまま。

彼女の手を取って、引っ張り上げて立たせたわ。

彼女のスーツケースを持って、私のアパートに彼女を入れた。
 
 
 
 
 

中に入ってすぐに、二人でキッチン・テーブルに座って、ウイスキーを飲んだ。

ようやく泣き止んで、話を始める。

その女の子の名前はカレン。

とっても、いたいけな感じの可愛い子。

こんな子をこんな目にあわせるなんて。

あの誰かさんのタマキンを蹴っ飛ばしてやろうかしら。
 
 
 
 
 

「彼・・・彼、私に変なことをさせたがるの。

私、できない!」

あの男の声が聞こえるような気がしたわ。

もっと話をするようにせかした。

「彼、私と二人で、他の女の人とやろうぜって言ったの」

あの汚らわしいケダモノの顔が浮かんできそう。

「彼、私に外に行って、女を見つけて来いって言ったの・・・

その女の人を『誘惑』しろって。

女の人を縛り上げて、彼のところに連れて来いって言うの。

彼、その女の人をやるんだって・・・

その人のお尻に彼がやって、同時にその人に私を舐めさせるんだって・・・・

そんなの不可能よ!

私にはできっこない!!」
 
 
 

そんなブタみたいな生活から抜け出られて本当に良かったわよ!!!

そう言おうと思った。

でも、ちょっと待って。

人間って自分を捨てた人をけなされたりすると、かえって困った反応をすることがあるわ。
 
 
 
 
 

「彼、私が女の人を見つけるまで、戻ってくるなって・・・・」
 
 
 

「ねえ、聞いて!

何もかも全部、大丈夫よ!

あなたは、今晩寝る場所はここに確保したでしょ。

明日になれば、どこか良い場所が見つかると思うわ」
 
 
 

「今晩、私を置いてくれるの?」
 
 

「だって、あなたを廊下に放り出すわけには行かないでしょ?

私は、そんなケダモノじゃないわ」
 
 
 

「ありがとう。

でも・・・

明日はどうしたらよいか、わらかないわ・・・」
 
 
 

「明日のことは、明日考えればいいのよ。

お日さまが出てきたら、もっと頭がよく働くと思うわよ」
 
 
 

「どう言って感謝していいのか分からないわ」

「気にしなくていいのよ」

二人でもう少しお酒を飲みながら話をした。

彼女はドンとの生活について話をしてくれた。

聞くに堪えない話。

そこで、他のボーイフレンドのことについて話をさせたわ。

それから私自身も、これまでのデートや恋愛のことをいくつか話した。

そうこうしているうちに、ずいぶん夜も遅くなっているのに気がついたの。

「もう寝ましょう?」

そう言って、彼女にはリビングのカウチをあてがった。

でも、どういうわけか、結局、そのカウチに二人で座って、話をしていたわね。

で、もっと夜遅くになってしまった。

彼女はまだめそめそしてる。

それに私も彼女一人にして自分だけ寝てしまうのも悪いような気がしていた。

しょうがないので、最後には、彼女に一緒に来るように言って、寝室に案内したの。

私のベッドはクイーンサイズ。

だから、二人で寝ても大丈夫。
 
 
 
 
 

寝室の電気を消しても、まだ彼女はめそめそして、落ち込んでる。

「私には彼を喜ばせられないのね」
 
 
 

「そんなの馬鹿げてるわ!

あなたのそのルックスがあれば!」

私は寝返って彼女の方を向いた。

実際、男の興味を惹きつけるという点では、彼女、何も心配するところはないんだから。
 
 
 
 
 

「ドンを喜ばせられないの。

彼が望むことを、どうすればしてあげられるか、分からないもの」
 
 
 

「あんな男のこと忘れなさいよ」

もう気遣いなんかする気になれなかったわ。

平気でドンを悪し様に言ってあげるわよ。

「いい、カレン?

聞いて。

あなた、すごくきれいなのよ。

十分セクシーだし。

あなたの彼氏になろうとして、平伏す男たちがたくさんいるはずよ」

この言葉も、まんざら、冗談ってわけではなかった。

彼女がナイトガウンに着替えるところを見たけど、すごく素敵だったもの。

私自身も一応、自尊心があるわ。

だけど、彼女の美しさに比べたら、相手にならないわ。

ホントにゴージャス。

あの顔。

それに、あの体。

思っていたより、ずっと素敵だった。
 
 
 
 
 

「ホントに私をきれいだと思っているの?」
 
 

「うん!」
 
 
 

「それに・・・セクシー?」
 
 

「ホントよ」
 
 

「でも、あなたに比べたら、私なんかなんでもないわ。

とても素敵だし、頭も良くて、すごい仕事についているし。

大邸宅に住むようになるんでしょうね。

それからカクテルパーティにでたりして・・・」
 
 
 

「そんな夢みたいな・・・」

ちょっと引け目を感じていた。

確かに、このアパートにはお金が溜まるまでしかいないつもりだったし。

それに、私は、彼女とドンの2人の稼ぎを合わせた額の倍は稼いでるのは確かだと思ったから。
 
 
 
 
 

「ホントなのよ。

あなたのような生活が羨ましいわ。

素敵よ。

あなたのこと、とってもスタイリッシュで、きれいな人だなあって思っていたの」

実際、こういう風におだてられるのは、悪い気がしない。

自惚れ心が爆発しないように気をつけなくっちゃ。
 
 
 
 
 

「でも、あなたのそのカラダ!」

思わず口をついて言ってしまった。

どうしてこんなこと言ってしまったんだろう?

ウイスキーを飲みすぎたようね。
 
 
 
 
 

「そう言う、あなたも。

ほっそりとしたカラダだけど、でも、ちゃんと出るところは出てて、すごく素敵ね!

圧倒的。

それに何を着ても完璧じゃない。

そういうカラダが手に入るならどんなことでもしたい気持ちだわ。

それに、あなたはとてもいい人だし。

あなたがいなかったら、私は・・・」

彼女の言葉にどう返事してよいのか、私は舌が固まってしまったみたい。

彼女、まためそめそし始める。

「私なんか、どうなっていたか」

ようやく最後まで言う。

彼女、私に腕を回してきて、私を抱きしめた。

それにしてもこんな女の子が私のことを女神様かなんかのように思ってるなんて。

私もビックリしちゃった。
 
 
 
 
 

「気にしないの!」

そう言って、二人ベッドの上座りながら抱き合っていた。

彼女の顔は私の肩の上。

そして私の顔は彼女の肩の上。

背中をとんとんと叩いてあげた。

彼女がカラダを私に預けてくるのを感じたわ。

そうやってまたしばらくシクシク泣いてる。

彼女の胸が私の胸に触れてる。

ふと、罪悪感を感じた。

この子がこんなに弱っているのに。

そんなときに、そんなことを考えるなんて。

私、何を考えていたのかしら。
 
 
 
 
 

二人抱き合っていたわ。

彼女の抱きつく力が強くなってくる。

胸を私の胸に強く押し付けてくるのを感じる。

「ありがとう」

囁くような声で彼女が言った。

私は両手で彼女の背中を優しく擦っていた。

この子の体、とても気持ちいい。

でもどうして、私・・・?
 
 
 
 

彼女はちょっと体を離した。

でも、まだ両手は私の背中にある。

「あなたって、とても優しい人なのね」

そう囁きかけてくる。

彼女の顔が目の前にきてる。

私の体にもたれかかる彼女の体のことが思い出された。

頭じゃなくて身体が思い出したような感じ。

どうしても耐えられなくなったわ。

手を彼女の頭の後ろに当てて、唇で彼女の顔を触れた。

二人、キスを始めていた。
 
 
 
 
 

こんなことをしてるのは私じゃないわよ。

相手が女性だなんて。

ひょっとして私は変なことを考えてるのかしら。

でも、そんなことにホント、興味がないのに。

ウイスキーのせいに違いない。

それにしても、カレンはとても可愛くて、はかなそうにしている。

私は、弱い立場にいる女性を、その弱みに付け込んで自分のものにしようとしてる?!

この私が?

罪悪感が出てきた。
 
 
 
 
 

でも、私はやめなかった。

それに彼女もキスを返してくる。

両手で私の背中を愛撫してくる。

すぐに私も両手で彼女の背中じゅうを擦っていたわ。

それから片手を彼女の胸に。

そうして二人でベッドに倒れこんだの。

互いにしっかりと抱き合いながら。

彼女のナイトガウンをめくり上げて、胸に触れた。

でも、彼女はきつく抱きついてきて、胸を触り続けることはできなかった。

腿を彼女の足の間に割り込ませた。

すると、彼女も同じように私の足の間に腿を入れてくる。

彼女の背中を触りながら、だんだんと下に降りて、お尻を触った。

彼女は私の頭の後ろを押さえていた。

ぐっと下に押し下げたり、私の顔が肌を擦るように頭をぐりぐり動かそうとしてる。

胸にキスして欲しいのね?

唇をつけて、優しく吸ってあげた。

とてもセクシーな胸。

彼女がだんだんと呼吸を荒げてくるのを感じる。

そしてとうとうイッちゃったみたい。

彼女がイッている間に、さっと顔を上げて、彼女の顔にキスをした。

顔中にキスの雨を降らせた。

じきに、彼女の呼吸も元通りになっていく。

ふと、今度は私のあそこに彼女が指を当ててるのを感じた。

あっという間に、私はすっかり自分のコントロールが効かない状態になっていた。

狂ったように身体をくねらせてしまう。

そして数分のうちに達してしまった。

私が達した後も、彼女は私をきつく抱きしめてくれてた。

そのまま、私が元に戻るのを待っていてくれてた。
 
 
 
 
 

もう、二人とも言葉は言わなくなっていたわ。

ただ抱き合って、もう少しキスをしていた。

その後、彼女は私を後ろ向きの格好になるようにさせた。

優しくマッサージと言うか愛撫のようなことをしてくれていた。

横寝になりながらそうされていて、とても気持ちよかった。

そのままうとうとと眠ってしまったみたい。
 
 
 
 

.
何が起きたのか分からなかった。

少し経って、自分が誰か分かる。

なんか変?

目が見えない。

目隠しをされている。

でも、電気がついている。

それは分かる。

手足が動かせない。

うつ伏せにされてる。

身体を縛られている。

両足を大きく広げた格好にされて。

私のベッドの上だと思う。

素っ裸。

口には猿轡を嵌められている。
 
 
 
 
 

お尻を指でいじられている。

指がお尻の割れ目に入ったり出たりしているのを感じる。

もがいてみせたし、叫び声を上げようとした。

でも無駄だった。
 
 
 
 
 

「ただ、リラックスしてればいいのよ!」

カレンの声。

私が何をしたの?

私のお尻を指でいじってるのはカレン。

それが分かる!

ときどきお尻の穴に指を一本滑り込ませてくる。

すんなりと入ってくる。

何か指につけているの?

指が2本、押し込まれた。

私には何もできない。

指が3本になる。
 
 
 
 
 

お尻にこんなことをされたのは初めてだった。

お尻ばかりでなく、あそこにもカレンは指を入れてくる。

どこをどうすれば私がどうなるのか。

彼女はすっかり知っている。

自分の身体なのに、抑えることができない。

あれにだんだん近づいていく。
 
 
 
 
 

誰か人が動く気配。

別の指が出てきた。

手で触られるのを感じた。

そして私の後ろの穴に何か押し当てられるのを感じた。

身体の上に別の身体が乗ってくる。

重い!

後ろの穴に強く押し込んでくる。

ペニスだ!

私は、お尻を犯されている!

こんなことって!

信じられない。
 
 
 
 
 

顔に何かが来た。

人の身体?

「良い子にしてるのよ!」

頭上からカレンの声。

猿轡を外される。

顔にカレンの股間が当てられる。

「お舐め!」

「ほら、さっさと舐めるのよ!

可愛い淫乱女になりきっちゃえばいいんだから!」

なぜ、こんなことに?

分からない。

他にしようがなかった。

ペニスが入っては出て行く。

本格的に私のお尻に出し入れ運動をしている。

こんなこと、起きっこないはずなのに。

「この淫乱女、後ろをやられるのが大好きらしいわね。

・・・ほら、淫乱。

お前がどれだけ淫乱か私たちに見せてみなよ。

・・・指でちょっといじってやると、すぐ、イッちゃうんだから」

あそこに指を入れられるのを感じた。

もう、限界。

こんなこと認めたくない。

でも、狂ったようになっていた。

二つの肉体が私の身体を挟んでいる。

気が触れた女のように身体が自然にくねくねとうねり続けてしまう。

男は私のお尻をさらに激しく犯している。

カレンは私の顔を使ってさらに強く股間を擦っている。

二人もイキそうになっているのが分かった。
 
 
 
 
 

私は横になっていた。

ぐったりと力が抜けていた。

また口に猿轡を嵌められた。

もう悲鳴をあげるチャンスがなくなってしまった。

そうして電気が消えた。

何事もなくなった。

でも、縛られ猿轡を嵌められたまま。
 
 
 
 
 

目が醒めた。

縛りは解かれ、猿轡もなくなっていた。

カレンの姿はなかった。

それに昨夜の出来事の証もどこにもない。

ただ、キッチンテーブルの上にメモ書きがあった。

「ドンと仲直りするのを手伝ってくれてありがとう」
 
 
 

私は二人のことを思い描く。

二人は、廊下で私に会っても、私に話し掛けることはない。

でも私は、夜になると二人のことを思う。

そうして指を使っている。
 



おわり