私はそれまでずっと良い生徒でした。 オールAばかりを取り続けてきました。 高校時代はもちろん、大学1年になっても、バージンのままでした。 ルックスがよくないからというわけではありません。 男子が私を見つめていた様子を知っています。 本当の理由は、私がバカがつくほどの真面目だったから。 多分、良い生徒であり続けることに夢中になりすぎていたから・・・それとも、ひょっとすると、その反対で、バージンのままだったから、良い生徒になることに集中していたのかもしれません。
とにかく、大学2年のとき、パーマー先生という女性教授の英語の講義を受けました。 私は、先生のことをとても敬愛していました。 1年の時は、先生の講義を受けていませんでしたが、1年次のオリエンテーションのときに先生に話し掛けられ、その時以来、私は先生の大ファンになったのでした。 先生はとても厳しく、学生をしごくタイプの人だと評判でした(もちろん「学生をしごく」と言っても、たいていの怠惰な学生が嫌味を込めて言う意味での「厳しさ」ではありません)。 それに私は知的に退屈な講義は大嫌いでした。 パーマー先生はとても魅力的な女性で、平均より背が高く、とてもほっそりした体つき。 濃い色の髪の毛、茶色の瞳、すべすべした健康そうな肌。 いつか先生のようになりたいと心から願っている自分がいました。
ここまで書くと、さぞかし、私が先生のクラスでめきめきと良い成績を修め始めただろうと思われるかもしれません。 でも、どういう運命だったのか、そうではなかったのです。 先生は、最初の授業の時から私たちに課題を出しました。 期限は次のクラスまで。
「課題の提出期限を守らない場合は、私は厳しく対処します」
先生はそう私たちに言いました。 ところが、その週、どういう運命のめぐり合わせか、私には他にもたくさんしなければならない用事ができてしまったのです。 しかも、授業がある前日の夜に、緊急事態まで発生。 結局、私は、時間がなくて課題をこなすことができなかったのでした。 この私が? これまで一度も課題の提出に遅れたことのなかった、この私だというのに!
私はびくびくしながら授業に出ました。 安心したことに、他にも課題をしてこなかった学生がたくさんいました。 それでもパーマー先生はお怒りになりました。
「今回課題をしてこなかった人には、一度だけ挽回するチャンスを上げましょう。 次までに、必ず今回分と次回分の課題をやってくること」
先生はそうおっしゃいました。 私には、これは、クラスのみんなを奮い立たせようとする先生のテクニックなのだと分かっていましたが、それでも、私はとても神経質になってしまいました。 こんな劣等生のような立場になることに慣れていなかったのです。
次の授業までに追いつく予想は充分についていました。 ですが、ひどい災難が二度も続けて起きたのです。 まるで、同じ人に二度雷が落ちたかのよう。 私はまたも準備をしきれなかったのでした! 先生は課題を集めながら、提出しない学生をチェックし、授業の後に先生のところに来るように指示していました。 結局、提出しなかった学生は、私とジェイソンという名の男子だけでした。
私はジェイソンのことはよく知りません。 ただ、彼は利口ぶった反抗的な自惚れ屋のような印象の人です。 彼なら、課題をサボるとどうなるかを試すためだけに、わざとサボってくるのじゃないか。 そういうことをやりかねないタイプだと感じていました。 ともあれ、彼の方が私よりこのような状況に慣れているのだけは確か。 授業の後、先生は私たちに研究室に来るよう指示しました。 ジェイソンと私は、お互いにほとんど口も交わさず先生の研究室に歩いていきました。 彼は、まったく何でもないといった風情。 だけど、私はこの世のすべてが私の上にのしかかってきたような気持。 とうとう先生の部屋に着き、2人でドアの前に立って先生が来るのを待っていました。 ジェイソンは、私がこんな立場になったことがないことに気づいたようで、ちょっと私をからかいました。 でも、すぐに、私がすごく神経質になっているのに気がついたのでしょう。 その後は、私をなだめるような態度をとってくれてました。
ようやくパーマー先生が来て、研究室の中に入りました。 私たちは先生のデスクの前に座り、先生はデスクに向うの椅子に座って、お話を始めました。 先生は、課題をしてこなかった罰としてさらに追加の課題を出すこと、それに、次の課題提出に遅れた場合にはどのようになるかをお話していました。 このときも私は恥ずかしさに死んでしまいたいと思っていた。 こんなこと一度もなかったのに! 普通なら、自分から追加の課題を見つけて、自発的に勉強していたのに。 なのに、今、私のアイドルであるパーマー先生は、私のことを強制しなければ何もしない学生だと思い込んでいる!
ジェイソンは、まったく平然としているようでした。 ・・・もっと言えば、先生の言葉に耳を傾けているかどうかも怪しいほど! 研究室の中のあっちを見たりこっちを見たりのよそ見ばっかりをしています。 そして、こともあろうに、パーマー先生が話の区切りをつけたときに、彼は、突然、声を上げたのでした。
「それ、面白いブレスレットだね」
本棚に置いてあったブレスレットを指差して言いました。 こんなあからさまに無関係のことを言い始めて、パーマー先生なら、絶対に怒りを爆発してしまう。 そう思ったのですが、先生は、何秒か、気持が読み取れない表情を顔に浮かべて、じっと椅子に座ったままでいたのです。 そして、おもむろに口を開いたのでした。
「私もそう思うわ」
その後は、再び、私たちに提出させる追加の課題のお話に戻っていました。 変化があった点をしいてあげれば、先生は前より怒りを表していないように思われました。 むしろ、ちょっと不安を感じているような様子になっている。 そして、ジェイソンは、さらにもう一度、先生のお話を遮ったのです。
「6月の水曜日にしてはかなり寒いですね」
今度は本当に変だわ。 今日は9月の金曜日だし、暖かい日だもの。 なのにパーマー先生に起こったことは、もっと変なことでした。 顔面蒼白になって、じっとして何も言わないのです。 上の空の状態で中空を見つめている。 一方のジェイソンは、先生の視線を捉えようとしているみたいでした。
「あれからずいぶん経ったわ」
先生が口を開きました。 私はまるで分からず混乱していました。 ジェイソンは腕時計を見ています。 実際、何か意図してわざとじっと腕時計を見つづけているようでした。 パーマー先生はますますびくびくとした感じになっていました。
「彼女には帰ってもらわないと」
先生は私のことを言っている! ジェイソンは何も言わずに、時計を嵌めた腕を下ろし、じっとパーマー先生を見つめました。 今度は先生も彼のことを見つめました。 先生の表情が、前とはまるで変わっているのに気がつきました。
「お願い?」 嘆願するような調子の先生の声。
「だめだ」 ジェイソンの声には、一度も聞いたことがない鋼鉄のような鋭さがありました。 「彼女には、ここにいてもらう」
その後、パーマー先生がしたこと。 それは、実際に見ていなかったら絶対に信じられないようなことです。 先生は立ち上がって、服を脱ぎ始めたのです! 私は急にとてもおどおどした気持になっていましたが、凍りついたように椅子に座ったままでいたのでした。 こんなの信じられない! 先生は素早く着ているものをすべて脱いでしまった。 先生が私の視線を避けているのが分かります。 先生は、裸になるとデスクを回って私たちの前に来て、私たちにお尻を向ける形でデスクに覆い被さりました。 両脚を開き、つま先を床につけて。 上半身を両肘で軽く支えるようにして、私たちから顔を背けています。
この出来事を信じられずに、その場を逃げたいと思っていた私です。 ですが、もう一人の私は、すっかり魅了されていました。 私の前にパーマー先生のカラダがある。 ほっそりとして、滑滑の肌で、美しいカラダ。 思い切って言ってしまえば、従順そうで官能的なカラダが。
ジェイソンは私を見ました。 瞳の中で笑っているように見えました。 「君の大好きな先生のこと、今はどう思っている?」 とでも問い掛けているよう。 彼がベルトのバックルを外したときには、目を広げて驚いていました。 ですが、彼は裸にはなりませんでした。 ジーンズのベルトを外して、それを二つ折にしたのです。 それでパーマー先生に鞭打ちをするつもりなの? 私にもそれが分かりました。 でも、それもジェイソンはしませんでした。 少なくともその場では何も。
ジェイソンは、くすくすと悪魔のような笑いをしながら、そのベルトを私に手渡したのです。 私は、ベルトを受け取り、じっと見つめました。 それから顔を上げてパーマー先生のお尻もじっと見つめました。
「頭を下げて!」
ジェイソンがそう言うと、先生は両腕を折ってその中に顔を埋めました。 私は何もしませんでした。 でも、心の中では、先生のお尻を鞭打ちしていました。 なぜだか分からないけど、興奮を感じていました。 でも意味が分からない。 心の中とは違い表の態度では、じっと立ち尽くしたままの私。 催眠術に掛けられたように先生のお尻を見ていたのでした。
「ほら、やってみろよ! 君が課題をしてこなかったのには、ちゃんと理由があったはずだ。 僕には分かる。 先生にはちょっとお仕置をしてやらなきゃ」
私は体を硬直させたまま突っ立っていましたが、とうとう、耐え切れなくなって悲鳴を上げたのでした。
「お願い、私を帰らせて!」
ジェイソンはまた笑って、ベルトを取り返し、私を払いのけるようなしぐさで手を振りました。
「いいよ、何をしようと君は自由さ!」
私はすぐにドアに駆け寄り、外に出て、ドアを閉めました。 おどおどしながら廊下でドアの方を向いて立っていました。 しばらくは何も起きませんでした。 が、少しすると、「ピシャリ!」 という音と短い唸り声が聞こえました。 その後は何回かピシャリと叩く音。 でも、その叩く音の間は沈黙だけで、何も聞こえていませんでした。
中に戻るべきかどうか迷いました。 中に入ってやめさせる? それとも見ている? それとも、あれをする? 結局、私はその場を離れました。 できるだけ早くそこを離れ、学生寮に戻って部屋の鍵をかけました。 ベッドに横になって、あそこを擦って自慰をしました。
あの後、パーマー先生は、どんなことがあっても私やジェイソンを呼び出すことはしなくなりました。 先生はジェイソンのアパートに幾度となく通っていました。
「俺のアパートに先生が来るときは、君も来たほうがいいと思うよ」
ジェイソンはそう言って、私に話し掛けてきます。
「君の寮に立ち寄るから、一緒に来てみなよ」 彼は、そんなことも言ってきます。
それに彼は、ある言葉を私に教えてくれました。 それを先生に言うと、どんな命令でも先生に従わせることができると言っていました。 それを知って、私は、先生のそばにいるときが楽しくなっていました。 とりわけ先生と2人っきりになったときが特に。
「先生には、例の『パスワード』を君も知っていると話しておいたよ。 何でも言うことを聞かなければならなくなる、例の言葉」
ジェイソンはそうも言ってきました。 それ以来、ときどき、先生が私のことを見ていることがあるのに気がつきました。 びくびくしているけど、何か期待するような様子で私のことを見ているのです。 もっとも、私は一度もそのパスワードを使ったことはありません。 でも、あの1年間、私がたくさん自慰をしたのは事実です。 いつも、パーマー先生の裸の姿を思い出し、それを心の目に浮かべながら自慰をしていたのでした。