家で、私が独りっきりになる最初の日だった。小学校に上がる前の2人の子供と一緒に日中過ごしてきた8年間。でも、とうとう2人とも小学校に入り、家が私だけになる最初の日! この日は、何もしないでただリラックスする日にしようと、取っておいた日だった。こういう一日は、もちろん何ヶ月もしないうちに退屈になってしまうかも知れないのは分かっている。いや、何週間かかもしれないし、何日も経たないうちにそうなってしまうかもしれない。先のことは分からないわ。でも、退屈してると感じるときがきたらきたで、仕事を探すつもり。それまでは、足元に子供たちがじゃれ付いてくることがないこの状態で、家でゆっくり過ごすつもりだし、まあ、気に入ったことを何でもするつもり。
窓の外を見ると、シャロンが歩いているのが見えた。シャロンは近所に住む私の一番のお友だちだった。暇だったし、外に出てシャロンに声を掛けようと思えばできる。一緒に散歩してもいいし、彼女が何の用事で歩いてるのか訊いてもいい。私は外に出て、挨拶をした。
「こんにちは、どこに行くところなの?」
「ヘレンの家。コーヒーを飲みにね」
私はヘレンのことは、見かけたことがある程度で、あまりよく知らなかった。もうちょっとご近所の人たちと知り合いにならなくちゃいけないと感じた。
「私も一緒に行くわね」
ちょっと厚かましいとは思ったけど、そう答えた。ご近所さんと仲良くしたいなら、シャイになってる余裕はない。
でもシャロンは、あまり歓迎していないようだった。それにはちょっとドッキリ。いつものシャロンらしくない感じだから。
「ヘレンは、あなたが来ると思っていないし・・・」
でも、私が行くと困る理由は何も言ってくれなかったので、私はちょっと強引に行くと言い張った。シャロンもとうとう諦めたよう。私たちは一緒におしゃべりをしながら1ブロックほど歩き、角を曲がってヘレンの家に向かった。
ヘレンの家に入ると、中にはご近所に住む女性がたくさんいた。これにもビックリしてしまった。みんなお互いのことをよく知っているようだったし、こういう風にしていつも会っているようだった。変だなあ。どうしてシャロンは私が一緒についてくるのにあんなに乗り気でなかったんだろう。でも、ヘレンはとてもフレンドリーに私に接してくれて、帰らなくてもいいって言ってくれたし、他の人たち全員にも私を紹介してくれた。大半の人は、すでに、かなり大きなキッチンテーブルの周りに腰掛けていた。じきに全員、腰を降ろし、コーヒーが出され、ゴシップ話しに花が咲いていた。
気がつくとヘレンはトランプを手にしている。ちょっと変な感じ。彼女は、そのトランプを切り、カードを配り始めた。この場にいる女性は全員、何か分からないけどゲームに参加しなければならない様子。ヘレンは全員に、1枚ずつカードを配ったところで、はたと止まる。みんないっせいに自分のカードを表にした。私も表にするようみんなに言われて、その通りにした。すると、ある女性が、苦情を言う感じで声をあげた。
「こんなに早く順番が回ってくるなんて、ひどい」
私には何を言ってるのか分からなかったが、他の人たちはみんな、苦情を訴える彼女に抗議をしていた。彼女のカードを見てみると、その数字が一番少ないというのに気がついた。
「ねえ、シャロン、これ、いったい何のこと?」
シャロンに訊いてみたけど、彼女に私の質問が聞こえていたのか分からなかった。
その女性の名前はエイミという名前。かなり若そうで、なにより、とても素晴らしいプロポーションをしている人だった。男の人なら誰でも彼女のことをチラチラ盗み見することと思う。ヘレンは立ち上がって、エイミを部屋の外に連れ出した。他の女性はみんな、また雑談を始めている。でも、誰かが、別の人に声をかけていた。
「あなた、行ったら」
みんな、その人がどこに行って欲しがっているのか、私には分からなかった。行ってと言われた人の名前は、リアン。リアンが部屋を出たあと知ったのだけど、彼女は一番大きな数字のカードを引いていた。
私たちはおしゃべりを続けていたけど、正直、私には何が起きているか分からなかった。10分か15分ほどしたら、リアンが戻ってきた。すると、みんなが、私に向かって、「今度はあなたの番よ」と言った。考えてみると、私のカードが2番目に大きな数字だった。みんな、私がわけが分からない状態でいるのが分かっているようで、「2階に上がっていけば分かるわ」 としか言ってくれなかった。何をしたらいいのか、全然、教えてくれない。仕方なく、私はそのまま2階に上がった。そこにはへレンがいた。ヘレンは私をある部屋の前に連れて行き、中に入ってと言ったのだった。
中はカーテンが降りていて、ろうそくの明かり以外、明かりがなかった。そしてエイミがそこにいた。素っ裸で! 裸にされ、目隠しをされて、オットマンの長いすにうつ伏せになっている。両手が手錠で後に拘束されるし、両脚も器具で拘束されている! 周りには、鞭や平おもての棒が転がっていた。私はあっけに取られて彼女を見つめたまま、立ちつくしていた。そして、我に返って、ドアに向かった。
部屋の外、ヘレンの元に駆け寄った。
「私、こういうのに興味ないの。エイミを解放してあげて。私、もう帰るつもり!」
でも、ヘレンはそれを許さなかった。
「すべて大丈夫なのよ。なんでもないの。それに、これはエイミが選んだことだし、エイミ自身、それを望んでいるの。あなたは、ちょっとエイミを叩いてあげたり、その類のことをしてやれば、それでいいの」
そう言ってヘレンは私を部屋の中に連れ戻した。
「ねえ、エイミ? あなたが望んでいるのはどんなこと?」
「鞭で打って欲しいの」
「鞭で打たれて、嬉しい?」
「ええ、嬉しい」
エイミの声には、何か切羽詰った調子があった。
「お願い!」
それをしてもらいたくって切なくなっているような声の調子だった。ヘレンは私をもう一度、部屋の外に連れ出した。
「今は、完全に、エイミはあなたの自由なの。彼女に何をしてもいいし、あなたが望むこと、どんなことをさせてもいいのよ。本当に、どんなことでも。気にすることはないの。もしなんなら、エイミを軽くとんとんと叩くだけでもいいの。それだけでも、十分なの」
どうして、私がしてみる気になったのか、今も分からない。でも、私はとうとうヘレンの説得に折れ、部屋の中に戻ったのだった。あの部屋の中、あの姿勢になってる女性と2人っきりでいるのは、とても変な感じだった。しかも、エイミのような女性。本当にゴージャスなボディをしてる女性。そして、彼女の方が私より10倍は美人で素晴らしい肉体をしているにもかかわらず、彼女は私の目の前に横たわっていて、私が鞭を使うのを待ち望んでいる。
私は平たい棒を取った。何もせず、ちょっとその場にドキドキしながら立っていた。ようやく意を決し、彼女のお尻を叩いてみた。エイミが少しもがいた。怪我をさせてしまったかもしれないと不安になった。多分、ずっと横になったままで何もなかったのに突然叩かれたのでビックリしただけだろうと思った。
「まだ叩いて欲しいの?」 囁き声で訊いてみた。
「ええ、叩いて」
彼女の返事も囁き声と言えた。私は、エイミに私が相手だと分からないようにしたかったのだろうか? また何度かエイミのお尻を叩いた。そして、さらにもっと。辺りを見回し、鞭を見つけた。それを手にして、鞭でもエイミを叩いた。あまり強くは叩いてない。どうしても強く打ち据える気持ちになれなかったから。でも、鞭の使い方は分かってきた。だんだんと強く打っていたと思う。じきに、私が鞭を振るうたびにエイミが体を捩じらせてもがくほどになっていた。それでもエイミは叫んだりはしなかった。ただ、堪えるように低い唸り声を上げるだけだった。
私は鞭打ちをとめた。呼吸が荒くなっていた。ぴりぴりと神経に触る感じだった。この女は私が求めることをどんなことでもするということが頭に浮かんだ。私が望めば、私とセックスもするだろう。私はレズビアンではない。でも、彼女に私を舐めさせられるかもしれないと思った。あれがどんな感じなのか、ずっと前から経験してみたいと思っていた。夫は一度もやってくれない。今、エイミに命令したら、してくれる。ただ、あそこを舐められるのがどんな感じなのか、それを経験してみるだけ。私がそんなことをさせたなんて、誰にもばれないはず。
その誘惑はとても強いものだった。ジーンズを脱ぎ、パンティを脱いだ。それからエイミの上半身を床に引きずり降ろし、顔が床に来るようにさせた。そして私のあそこを彼女の顔に来るようにする。舐めるように命令した。 「舐めて」 とただ一言だけ。ほとんど囁き声で、ひょっとするとエイミは聞き取れないかもしれない。でもエイミは舐め始めた。とても感じた。もっと言えば、数秒のうちにとても気持ちよくなってきたし、興奮も募ってきたのは確か。さらに数秒すると、気が遠くなるほど感じてきて、やめられなくなっていた。床の上、体が自然とくねくね動いてしまい、私はエイミの頭を両手で押さえて、自分の股間に引き寄せていた。信じられないほどの快感だった。そして、私はすぐに達していたのだった。声をまったく出さなかったわけではないけど、エイミには私の荒い息遣いやうめき声はあまり聞こえていなかったと思う。アクメに達しきった後、エイミの頭を放した。それから彼女をソファに押し戻し、ジーンズを履きなおした。それから静かに部屋を出た。部屋の外にはヘレンはいなかった。私はそのまま1階に降りた。
下に降りるとみんなは集まってテレビを見ていた。少し経ってから気がついたのは、みんなが見てるのはポルノ映画だということ。女性二人がセックスしている映画。さらによく見て驚いた。その2人の女性はエイミと私だったのだ。私がいくところをみんなが見ている。いやらしいことを言う人が何人かいた。私は真っ赤になって部屋を駆け出した。
シャロンが後を追ってきた。
「気にしないで! 全部オーケーなんだから! 戻ってきて!」
私の腕を引っ張ってそう言うので、結局、私も折れた。みんなはまだテレビを見ていたが、今は私は映っていない。まだエイミは映っていたが誰か他の女性と一緒だった。ヘレンだった。ヘレンは全裸になっていた。ヘレンは、とても小柄で痩せていて、まるで少女のような体つきだった。とても大きな鞭を手にしていて、ぶんぶん振り回している。それからエイミのお尻に打ち下ろした。エイミは金切り声で叫んだ。私のときとは比べ物にならないくらい大きな悲鳴。再び鞭を振り下ろすヘレン。私は、金縛りにあったように画面を見つめていた。誰かが私に話しかけていた。
「あなたをあそこに連れて行く日が待ち遠しいわ」
私は、鞭を持ったヘレンを見つめたままだった。