娘は私を無視していた。私は、母親らしい声で、もう一度、言った。
「それで? 何か気になることでもあるの?」
ダイアンはすぐには返事をしなかったが、しばらくしてようやく答える。
「べつに」
私は、微笑みそうになった。娘のことが分かり過ぎるくらいよく分かる。ダイアンは、自分のことがほぼ完全にミエミエになっているわけではないと思っているようだが、そのこと自体、私には理解できなかった。すべて、娘の顔に書かれているようなものだから。立ち振る舞いにも、声の調子にも。
「ママ! 本当に、なんでもないんだから!」
ようやく娘も私の心が読めたらしい。つまり私が一秒たりとも彼女の言ってることを信じていないことを。
「そう・・・ママに話したくないなら、それでもいいわ。分かった」
「本当よ! なんでもないの!」
目がきょろきょろして、私を伺っている表情をしていた。何か大事があるのだろうけど、それが何かは分からなかった。私は、詮索して聞きだすことはしないと言っただけ。私は娘に背を向け、何かをし始めた。・・・実際、することは何でもいい・・・と言うのも、こうして会話を続けている限り、ダイアンにとっては、一層、居心地が悪くなるだけのこと。ダイアンのことは手に取るように分かっている。十分に時間をやれば、いずれ自分から話し始めるだろう。
「ママ?」 しばらくした後だった。娘の声の調子が変わった。
「何?」
「ママ・・・本当は、私、悩んでることがあるの」
私は少し間を置いた・・・ちゃんと言葉を考えて言わなければ。
「それについて話したいの?」
「うーん・・・分からないわ」
「そう。それでもいいわ・・・・その気になったら後で話してね」
娘は返事をしなかった。考えているところだろうと想像できる。じっと我慢していた。
「私・・・今、話しをすることにしたわ」
「どんなこと?」 思ったとおり、私には娘のことが手に取るように分かる。
「ロブとのことなの・・・」
ロブとは、ダイアンの婚約者のこと。交際上の問題か。
「それで?」
「ママ、ごめんなさい。でも、話しづらいの。それ・・・セックスのことだから・・・」
え?! ・・・確かに、これまで、セックスのことについては話し合ったことがなかった。少なくともダイアンが10代になってからは一度もない。昔話しをしたときは、彼女がそれをするか、しないかといったことだけだった。
「セックスについて?」
自分の母親としての自信がすこし揺らぎ始めているのを感じた。声が少し弱くなってしまってる。
「ええ・・・。ロブが私に・・・あることをして欲しいと思ってるのよ」
心臓が喉奥に上がってきてる感じだった。自分の娘とセックスの話をするなんて。特に自分が上品ぶってるとかそういうことではないのだが、ここにいるのは自分の娘なのだ。考えがまとまらなかった。ダイアンは、単にセックスをすることについて話しているのではない。ロブと娘は、すでにずいぶん前にそれを始めていたと私は100%確信している。
「あること?」 賢い返事の仕方だと思った。
「ええ・・・私は一度も・・・」
ロブは、娘が一度もしたことがないことをして欲しがっている。口ですることね。多分それだ。賭けてもいい。
「それは、つまり、彼のを・・・口で触れること?」
ドキドキしてたあまり、思わず考えてたことが口から出てしまったのだと思う。
「いや、ママ、違うわ!」
ほんのちょっと娘が口元を歪ませて微笑みそうになるのが見えた。おもしろさからか、娘ははっきりと言う勇気を得たようだった。
「彼、私のお尻にしたがってるの!」
多分、ショックで口をあんぐり開けていたと思う。実際のところ、私はお上品だったのかもしれない。でも、これは、まったく予想していなかったことだった。
「・・・ママ?」
1分ほどして娘が声をかけてきた。多分、娘は私の返事を待っていたのだろう。
「・・・私、どうしていいか分からないの」
「そんなこと、考えること自体、ありえないわ」 私はようやくあわてながらも返事をした。
「ママ! それをしてるカップルは、山ほどいるのよ!」
「ダイアン! それって・・・辱しめの行為よ!」
「ママったら!」
私はダイアンを見つめたまま座っていた。夫に自分の口でしてあげるのは、私にも理解できることだ。自分から相手に、そのようにしてあげるつもりがないのに、相手にそれをしてもらって喜びを得たいと期待するのはフェアなことではないだろう。でも・・・私は確かにお上品ぶってるのかもしれないが、アナルセックスなんて、考えたくもないこと。理解を超えている。それに、ダイアンのことを思うと・・・私の可愛いダイアンとあのロブが・・・一体、どんなつもりでロブは娘にそんなことを頼めると思ってるのだろう?
その後は、娘とは、なんら有益な話し合いを続けることはできなくなってしまった。だが、それでも、そのことが私の頭から離れずにいた。そしてある日のことだった。ロブが話を切り出したのである。
「それで、お母さんはダイアンにするなって言ったそうだね」
ロブが来たときダイアンは家にいなかったのであるが、それにもかかわらず、彼は家に上がりこんでいた。
私は、ロブが何のことを言ってるのか分からず、しばらく座ったままでいた。だが、どういうわけか、あのダイアンと行った話し合いのことを思い出したのだった。用心深くロブを見て、訊いた。
「するなって?」
「僕とアナルセックスをするなって」
その瞬間、危うく、「ロブ!」 と声を張り上げそうになったが、何とか堪えて、冷静さを保とうとした。表情も無理をして、何気ない笑顔になるように努めた。
「あなた、本気で言ってるんじゃないといいけど。一体どうしてそんなことができると思ってるの?」
「アナルセックスのどこが悪いのかな?」
「まるで知らないかのような口ぶりね・・・あれは、男が女を辱めて喜ぶ方法に過ぎないわ」
「あれが好きな女の人はたくさんいるよ」
「ちょっと、いいかげんになさい! この地球上に、あれを喜んでいる女は一人もいないわよ」
「お母さんの経験から言ってるんだね?」
それがロブの返事だった。どこかしらロブが笑いを堪えているのに気づいた感じがする。思いっきりロブの頬を平手打ちしたくなった。
「ひどいわね。あんなことを理解するのに経験など必要ないわ」
「アッハー! 思ったとおりだ。お母さんは、自分では知らないことを話してるんだね!」
私はこの会話をやめたくなった。そもそも、どうしてこんな話をしてるのだろう?
「もういいから、これは忘れなさい。これ以上、話しをしたくないわ」
「僕もお母さんも、心が狭いこと、はなはだしい、ってことかな?」
今やロブははっきりと笑顔になっていた。
「賭けてもいいけど、お母さんも、あれをやってみたら、好きになると思うよ」
「これについては話しをしたくないって言ったでしょう?」
「僕が言ってることが当たってるかもしれないのが恐いんだね。違う?」
「全然! いいから、もう黙っていなさい!」
「そんな言葉使い! ひょっとして自分が間違ってるかもしれないって心配してるの? だから、顔色が変わってしまったんだね」
私は気を取りなおし、ロブを見つめた。ニヤリと笑っている。実に腹立たしい。深呼吸をした。
「この話は、もう、やめ!」
低く、落ち着いた声を保ちながら言った。ロブはすぐには返事せず、ただ私をじっと見ていた。私は視線をそらすことができなかった。何か探るような目で私を見ている。
「ちょっとした賭けをやってみない?」
何を言ってるのか、信じられずに彼を見つめていた。そしてようやく口に出す。
「ロブ!」
「ちょっとした実験だよ。僕とお母さんのどっちが正しいか確めるためのね。お母さんも、自分で確めることができるんじゃないかな?」
「ロブ! やめなさい!」
「もしお母さんの気持ちが変わらなかったら、僕もやめるよ・・・ダイアンにあれを頼むのはもうやめる」
「ロブ!」 まだこんな話しを続けている、その心が信じられなかった。
「それがイヤなら、僕はダイアンに頼み続けるよ。いずれ結局、彼女も折れちゃうんじゃないかな。お母さんも分かるよね」
私はまたロブをにらみつけた。私の可愛いダイアン。男にあれをさせている私の娘? そんなの知りたくない。どうしてこんなことにかかわってしまったのだろう?
「でも、彼女に頼むのはやめるかもしれないよ・・・もし、本当に女は誰もあれが好きじゃないと信じられたらね」
この時も私は返事をしなかった。ここで、私は、ダメと言うべきだったのかもしれない。ロブを怒鳴りつけて、家から出て行けと。だが、私は彼を見つめたままだった。そして、とうとう口を開いたのだった。
「もし、この賭けに勝ったら、あなたは何を要求するつもりなの?」
「お母さんがダイアンに、あれをやってもいいと言うんだ」
私は生唾を飲んだ。喉にしこりができた感じ。私のダイアン・・・あの可愛いダイアン・・・。
「ケダモノ!」
そう私は言った。
***
ロブと私で私の寝室にいた。ロブはキスを始め、私は彼を押し戻した。
「何をしてるの? これは賭けとは関係ないはずよ!」
「いや、実際は、関係あるよ・・・女は、興奮しているときじゃないとあれを楽しめないのは事実だからね」
「でも、キスはしないで!」
我慢がならなかった。いずれにせよ、こんなことをしている自分が信じられなかった。ロブは私に微笑みかけ、腰の両脇に手を添えて私を抱いた。確かにロブはハンサムだ。どうしてダイアンが彼に夢中になったか、その理由は明らかだ。私は立ったままロブを見ていた。私は、顎を上げ、毅然とした態度を取っていた。
ロブの両手は私のジーンズの前へと滑り降り、チャックを降ろし始めた。ロブを突っぱねようかと思った。そうすべきなのだ。突っぱねて、ロブをここから追い出すべき。ジーンズの前が開き、そのまま、下へと降ろされていった。私はベッドに腰を降ろし、両脚を上げて、ジーンズを引っ張って脱がすロブの助けをしていた。それから、彼の手が下着の腰ゴムのところに来て、指を差し入れる。ロブは再び私の目を覗きこんだ。
私は立ちあがり、それを受けてロブは下着を下に滑り降ろした。私はベッドに座り、両脚を上げ、そして彼が下着を引き脱がす。ジーンズの時と同じ動きを繰り返した。その後、彼の両手が再び私の腰の両脇に添えられた。そしてお腹の真ん中へと滑ってくる。
そして、より下へと・・・。彼の両手が私に触れた。私に触りながら、ロブは体を動かし、ベッドに座る私の後に片脚を入れた。ロブは、私の後ろに座り、両脚の間に私を挟む形になっていた。両腕が背後から伸びて私を包み、指があそこをいじっている。左肩に彼の頭がかぶさっている。私の後ろに位置どって、後から私にしようとしている。再び恐怖感を感じた。まるで、初体験のときのようだった。いや、まさに、彼は、私には初めてのことを、私にしようとしている。
ロブは指使いを心得ていた。そもそもロブに指でさせてもいいものなのか、自分でも分からなかった。・・・それも実験の一部なのか? あれが楽しめるものとしての話しだが、楽しむためには女性は興奮していなければならないというロブの意見は確かに正しいだろう。そして、実際、私は興奮し始めていた。
彼は私の前に回りこみ、ベッド脇にひざまずき、私の前に来ていた。そして、私を舐め始めた。確かに私はこれが好き。・・・いくらしてくれても感じ続けられる。それにロブは実に上手だった。しかも、実に長時間! ともかく、確実になったことが一つあった。私が非常に興奮してしまうだろうということ。これからロブがしようとしてることが、すっかり頭から消えてしまっていた。
ロブはなかなかやめようとしなかった。・・・ずっと舐め続けていた。快感がどんどん押し寄せてきて、私は文字通り狂ったようになっていた。私にはあまりにも長すぎるもので、そのために、何のためにそもそもこんなことをしているのか、それは何かの勘違いではないかとすら感じていた。
そして、ロブが体を起こし、私は夢から醒めた。彼の顔が私の前に来る。両腕で私を包みながら、ベッドへと私の体を倒していく。彼は横寝になって隣にきた。頭の位置が私の頭の位置と並んでいる。指はまだ私を触って、いたずらを続けていた。私が彼に顔を向けると、すぐにキスをしてきた。私には抵抗できなかった・・・自分からもキスを返し、片手で彼の頭を抑え、自分に引き付けていた。ロブの指は動きを止めなかった。
そして、ロブは再び下へ向かった。あそこにキスをしている。とても上手い・・・これ以上、上手なキスは想像できない。
そして、あれを感じたのだった。私の後ろのところを触る指。指に力が入って、押し込んでくる。ロブはまだあそこを舐めていた。そして指が私の中に入っていた。
とてもいやらしい。下品だ。こんなことをしているなんて。でも狂ったようになっている。こんなことをすべきじゃないのは分かっている。・・・こんなことすべて馬鹿げている。これをすることに同意したわけは、これだったの? つまりロブを試したいと思ったから? 自分の娘に隠れて、彼と浮気したかったから?
中に入れられた指が、ゆっくりと出し入れを始めていた。ロブは、いつの間にか指に潤滑を与えていたに違いない。こんな快感が信じられなかった。・・・ロブはまだあそこを舐め続けている。
そして、いつしか、ロブが再び私の横に来ていた。
「もう準備はいいかな?」 指でいじりながら私に囁いた。
私は返事ができなかった・・・・快感のあまり息がとまっていたから。彼の指はずっと動き続けていた。ようやく、息を吹き返した私は、「ええ」 とだけ返事をした。
ロブは、私の体を反転させ、後ろ向きにさせた。そして、あれを感じた。・・・ロブが、彼のを私の後ろのあそこにあてがっている。依然として指であそこをいじっているので、私は呼吸が荒いままだった。
「リラックスしてね」
彼の囁き声。私も、リラックスしようと努めた。
「さあ、入れさせてね・・・」
まだ指であそこをいじったまま。彼が私のお尻に強く押し当ててくるのを感じた。徐々に、少しずつ、力を込めてきている。ロブは、リラックスするようにとの私への指示を繰り返していた。私もできる限りそうしようとしていた。
そして、とうとうロブが中に入った。まだ指使いは続けていた。二人とも横寝になったまま、彼の頭は私の頭の真後ろにあった。
「綺麗だ!」
耳元に囁きかけてくる。そのまま、二人とも横になっていた。
「もっと押し込むよ」
彼は私の首筋から耳へとキスをした。力を込められるのを感じる。滑るようにあれが入ってきた。さらに奥へと入ってくる。そして、あるとき、ロブがぐっと力を込めて私のお尻を突き上げた。彼の指は動き続けたまま。
「・・・じゃあ、今度は、少し引き抜くね。好きなだけゆっくりするから安心して」
ロブのが抜けていくのが感じる。そして、また、押し入ってきて、また抜けていく。ずっと、非常にゆっくりとした動きだった。首をひねって、後を向き、ロブの唇を求めた。どうしてもキスをしたくてたまらなくなっていたから。夢中になってロブの口を吸った。
「よし、それじゃあ、もう抜くね」
ロブのが抜け出ていく感覚・・・信じられないほどの感覚だった。その後、ロブはまたひざまずき、私を舐め始めた。それに彼の指がまたお尻に入っていた。今度は、ずっと続けたまま、延々と舐め続け、延々と指を出し入れしていた。どうして、あんなにも長く、私が絶頂に達せずに続けられていたのか、信じられない。だが、ともかくその時は、ずっと続けて欲しいと思っていたし、その願いどおり、延々と続けられたのだった。
その後、私は、すっかり疲れきって、ぐったりと横になっていた。ロブは家には泊まらず、帰っていった。
それから3日後、ダイアンがいないときにロブは再び家に来て、私たちは、もう一度、それをした。・・・まったく同じことを繰り返した。彼は、私のお尻にするだけ。ダイアンに何か言うという約束は守らなかった。・・・罪悪感と恥ずかしさから、私は、知らないうちにダイアンを避けるようになっていた。
そして、それからもう3日した夜、ロブはまた家に来た。だが、彼と行為を終えぐったりしていたとき、ふと気がつくと、家の中にダイアンがいる物音を聞いたのである。どうしてダイアンが私たちの行為の音に気がつかずにいられたのか、今でも分からない。ロブは服を着て、部屋を出て行こうとしている。私はあわてて、彼に部屋の中にいるよう、囁きかけた。だがロブは平気で出て行ったのだった。
私はベッドの中でじっとしていた。死ぬほど恐かった。部屋の外、ちょっとだけ会話をしているのが聞こえ、その後は静かになった。ロブとダイアンが彼女の部屋に入っていくのが聞こえた。そのまま私は静かに横になっていたが、しばらくすると、二人があれをしている音が聞こえてきた。
翌朝、ダイアンと顔をあわせるのが非常に辛かった。私もダイアンも、あのことについては何も言わなかった・・・もっと言えば、ほとんど会話をしなかったのである。二人とも何事もなかったように振舞っている感じだった。ダイアンは、何か、聞こえていたに違いないのに。
それから2日くらいした夜、電話があり、それに出ると、相手はロブだった。私に寝室に行って、そこで待っているようにと言う。彼はダイアンに話がしたいと。その日の夜遅く、私がベッドで横になっていると、ロブが家に入ってくる音を聞いた。そしてダイアンの部屋からあれをする音。その後、ロブは私の寝室のドアに姿を現した。私は何も気にしなくなっていた・・・どうしてもあれをして欲しくてたまらなかったから。
そして、ある夜のことだった。その時も、ロブにお尻に入れられたまま、横になっていたのだが、ダイアンの部屋からあれをする音が聞こえてくるのに気がついたのである。驚いて、首をひねって、ロブを見た。
「友達のジェフを連れてきたんだ」
ロブは、そう言いながら、私のお尻への抜き差しを続け、あそこへの指使いをやめないでいた。その何時間か後、ロブが出て行って、私がベッドに横になっていたときだった。誰かが私の寝室に入ってくる音が聞こえた。すぐに体を起こして見ると、そこにはまったく知らない人が立っていた。ジェフだ! 私はパニックになって、直ちに裸を隠さなければと、服を探そうとした。彼はロブより年上で、多分、30歳くらい。唇に人差し指を立てて見せ、私に静かにするよう、合図を送っている。実に落ち着いた立ち振る舞いで、私にパニックにならないよう、じっと動かずにいるよう伝えている様子だった。私は、両肘を支えにベッドから上半身を半分起こした姿勢のまま、彼を見ていた。
ジェフは静かに私のところに近寄ってきた。ほとんど、忍び歩きのような格好で。そして、すぐに私の前にひざまずき、私のあそこを舐め始めたのだった。ジェフは、あの上手なロブよりもさらに輪をかけて上手だった。
そして、その後、ロブも寝室に入ってきたのである。ロブは、すぐに私のお尻に入ってきて、ジェフは私を舐め続けた。二人にクライマックスに至らされ、危うく、気を失いそうになっていた。・・・いや、実際、少しの間、気を失っていたと思う。
それが終わり、ロブとジェフは私に一緒に部屋の外に出ようと誘った。私はダイアンと顔を合わせたくなかったので、部屋の中にいると、伝えたのだが、二人は強情で、私は仕方なくローブを羽織って寝室から出た。
私たち3人分の飲み物を用意したときだった。再びダイアンの声を聞いたのである。彼女の部屋からの、あの声。あのように悶える娘の声を聞いて、恥ずかしかった。ロブとジェフはまだ私と一緒にいる。私は椅子に座って、この状況について考えていた・・・一体、何が起きているのだろう? ロブが微笑みかけていた。
「ジェフの奥さんも来てるんだよ」
私は呆然とロブを見つめるだけだった。
しばらく経ち、女性が歩いてきた。ダイアンの部屋の方向から。・・・着ているのはブラジャーだけで、他は文字通り、何も身に着けていない。よく見てみた。ジェフとほぼ同じくらいの年齢。茶色の髪の毛を肩まで伸ばしている。愛らしい顔。そして、それが手に入るならどんなことでもしたくなるほどの素晴らしいボディ。全裸同様の格好でいるにもかかわらず、堂々と歩いていた。ジェフの元に行き、唇にキスをし、ロブに、ハイ! と挨拶をした。それから私の方を見ていた。誰かに紹介されるのを待っている様子だった。だが、ロブもジェフも、なんら紹介するような動きは見せなかった。二人ともかなり失礼な態度である。彼女は困ったような顔をしていた。ジェフはただ、何度か彼女のお尻を軽く叩くだけだった。私は、知らぬ間に、彼女がブラを外したらどんな姿だろうと想像していた。まずは、自分から自己紹介すべきだとは思っていたが、でも、困った様子でロブとジェフの顔をきょろきょろと見ることしかできなかった。とうとう、彼女の方が私に近寄り、ほとんど囁き声のような低い声で名前を言った。
「ロリーです」
彼女は私の手を取り、私の寝室の方に導いて行った。
ほとんど全裸になっている女性に寝室へと連れられている自分が、とても不思議な感じだった。寝室に入ると、彼女は私の方を向いた。
「あなたは、まずは舐めて欲しい人なのよね? そうでしょう?」
私は返事をしなかったが、彼女は、私に近寄り、真ん前に立った。
「知ってると思うけど、あなたの娘さんは違うわ。彼女、お尻に入れられるだけで、本当にすごくイッちゃうの」
私は、目の前のブラに覆われた彼女の胸元を見つめていた。彼女は私のローブの前を解き、両肩から後に押すようにして脱がせ、私を全裸にした。にっこりと微笑みながら、指を1本、私の体の上を走らせる。自分の目でその指先を追いながら、下へと向かっていく。そして、私の前にひざまずき、下から私の股間を見上げた。彼女の舌が触れてくるのを感じる。見下ろすと、彼女の髪が動いていた。彼女が、ロブやジェフよりも上手だと分かるのに時間はかからなかった。
すでに息が乱れてきてはいたものの、私は、彼女を押して、後ずさりし、体を離した。そんなことをする気力がどこにあったのか自分でも分からない。ダイアンの部屋から、また。よがり声が聞こえてきた。前より激しい。ロリーは、困ったような顔で私を見上げていたが、しばらくして、口を開いた。
「私にして欲しくないの?」
少しがっかりしているように見えた。
私は、考えながら、彼女を見ていた。そして、いつしか彼女に言葉をかけたのである。
「ブラを外しなさい」