「Daydream 白日夢」  Daydream by Deidre

正直に告白してしまおう。私は家の正面の窓から外を見ていた。隣の家では、家のペンキを塗り直していて、私は、ペンキ塗りをしている若者を見ていたのである。多分、大学に入りたてくらいの若者で、空き時間を使って、小遣いを稼いでいるところなのだろう。暑い日で、彼はジーンズのカットオフ1つの姿だった。私は彼の日に焼けた背中を見つめていたのである。何かスポーツチームに入ってるのだろうか? 均整の取れた体をしている。いや、ひょっとして、アルバイトをしてるわけではないのかもしれない。彼は大学に可愛いガールフレンドがいるのだろうか?

私は前庭でやっておかなければならない仕事があった。ひどく暑い日で、とても庭仕事などできそうもなかったが。あの若者は、本当にお金が必要なのかもしれない。ビキニの水着に着替え、下のビキニの上にジーンズのカットオフを履いて、外に出た。雑草取りをしなければ。

仕事をしている間、彼を見ることはできなかった。彼を見てしまうと、見ていることが露骨にばれてしまう。家の中に留まって、もっと彼を見ていた方がよかったのではと思った。彼に気づかれただろうか? 彼は私のことを見ていただろうか? 私は多分、彼より15歳は年上だが、でもビキニ姿はそんなに悪くはないと自信がある。

彼の方を振り返った。彼ははしごには乗っていなかった。なんと、塗料をかき混ぜながら、私の方を見ていたのだ。私はすぐに目をそらした。彼は私を見ていた。私は、ドキドキしながら仕事を続けた。

「ハイ!」 

ビックリして心臓が飛び出しそうになった。彼はいつの間にか私の後ろに歩いて来ていたのである。

「あ、こんにちは」

立ち上がって彼の方を向いた。カットオフから泥や雑草を払い落とした。いや、立ち上がるより、しゃがんだまま、自信を持った感じで彼を見上げるべきだったと感じた。でも、冷静に落ち着いて振舞うだけの心積もりはなかった。

「今日は、本当に暑いですね。仕事ができないや」

私も同感。彼は私のことをどう思っているのだろう? 私の体について。年上の女。いや、そもそも、そういう観点で私のことを見ていたかどうか? 彼は、いわゆる 「可愛い娘ちゃん」 だけに興味があるのでは? 自分を戒める感じで心の中で付け加えた。・・・つまり、同じ年代の女の子だけじゃないのか? 彼のような男性の、可愛い女子学生のガールフレンドになるというのはどんな感じなのだろう?

「この庭、雑草がぼうぼうで、どうしても放って置けなくなっちゃったの」 即興で話しをでっち上げた。 「あなたも庭仕事はするの?」

「あ、いや、いいえ、僕はしません。アハハ。・・・ご自分でなさってるんですね!」

「まあね。でもペンキ塗りはまだ必要ないわよ」

あまり、気の利いた返事ではなかった。でも、ちょっとイライラした気持ちになっていたのだった。彼は、私にどんな影響を与えているか知ってるのだろうか?

「あまり、根を詰め過ぎないように!」

彼はそう言って、明るく笑いながら、元の方へ戻って行った。私は、彼の背中を見ながら、まるで間抜け者のように突っ立っていた。暑すぎて仕事にならない。髪の毛はどんな風に見えていただろう? 私は作業道具を集め、ガレージに持って行き、家の中に戻った。氷を浮かべたティーを飲もうと思ってキッチンに行ったが、その代わりに冷やしたワインを手に取った。

キッチンの椅子に座って、ワインクーラーを飲んだ。・・・普通は、こんなことしないのに。昼間からワインを飲むなんて、一度もなかった。あの若者と会って、まだ興奮しているのに違いない。

また同じことを考えていた。つまり、彼のような人の、可愛い女子学生のガールフレンドになるというのはどんな感じなのだろうかと・・・。

彼に誘われ、寮の部屋に連れて行かれると、そこはめちゃくちゃに乱雑に散らかっている。女の子やロックバンドのポスターがいっぱい。彼は突然振り向いて私にキスをする。とてもぞんざいな動きで私の顔を抑えてのキス。二人の舌は優しく出会いを繰り返す。彼は私の唇からちょっとだけ離れ、耳元に囁く。

「君が欲しいんだ!」

ふと、空想から醒め、自分に、再び驚いた。昼間からアルコールを飲んだのも初めてなら、キッチンに座って、そんな白日夢を見たのも初めてだった。ワインクーラーを持って、リビングへ移動した。腰を降ろし、窓の外を見た。彼はまだ、ペンキ塗りの仕事を続けている。背中はまだ裸のまま・・・。

寮の部屋にいる彼のことを思い浮かべた。自分でシャツを脱ぎ、それからゆっくりと私の服を脱がせていく。カットオフのチャックを降ろし、ビキニ・パンツの中に指を入れていた。彼は私を裸にしてしまう。それから、軽々と私を抱き上げ、ベッドの上に優しく降ろしてくれる。

仰向けになった私は、隣に座る彼の胸板に手を添え、優しく愛撫をする。彼は両手で私の体を撫で回り、いつしか、乳房を愛撫し始め、指を足の間に入れてくる。彼の瞳は私の瞳を見つめたまま。私の手は彼のショーツの腰のところに行っていて、その腰バンドの中へ指を滑り込ます。彼はにっこり微笑み、私の手をよけさせ、少し覆いかぶさって、軽くキスをしてくれる。そして、いったん立ち上がり、ショーツとブリーフを脱ぎ捨てる。私の目は彼の目に釘付けになっているのだけど、それでも、彼が脱ぎ捨てたことは分かっている。彼はベッドに上がってきて、私の上に覆いかぶさり、そして私を見下ろしている。

とうとう、私も下の方に視線を向け、彼の固くなったものを目にする。彼は私の手を取り、それに添える。私はそれを手で包み、優しく擦る。何度も、リズムをつけて擦り続ける。彼の顔を見ると、うっとりと口を半開きにして、目には妖しい炎を浮かべている。私はにっこりと微笑む。それから、擦るリズムをゆっくりにして、愛しいものに触れるように、軽く下方の側面に沿って指を這わせていく。彼は我に帰って、私をもう一度、見つめ、私の手をよけさせるだろう。それからその私の手にキスをして、顔を近づけ、耳元に囁く。

「君が欲しいんだ・・・今すぐ!」

彼は体の位置を変え始め、私も、もう彼を止めることはできないと知る。彼の顔を見ると、口元に、喜びの笑みと・・・純粋な欲望の表情が、浮かんでいるのが見える。

彼は、さっき私を見ていたときと同じように、再びペンキをかき混ぜていた。私は何度も達していた。


おわり