「Debt 借り」 original By Deirdre

僕は、これまで、周りの人のことをよく知らなかった。僕は古い二階建てのアパートに住んでいる。廊下の向こう側にも誰かが住んでるし、一階にも誰かいる。向かいの部屋にいる人はダイアンという名の女性。たまたま顔を合わせると互いに「こんにちは」と挨拶するけど、それ以外は話したことはない。ダイアンは十分に魅力的な人で、僕は彼女を誘い出そうと考えていた。だが、彼女はいつもたった一人の生活で満足しているように見えていたし、いつもちょっと引っ込み思案そうにも思えた。それに、僕にも自分の生活がある。一階のアパートには男が住んでいたが、滅多に姿を現すことはなかったし、すぐに引っ越していってしまった。

誰かが新しくアパートに越してきたのには気がついていたが、僕はその人たちにはまだ会っていなかった。そんなある日、誰かが僕の部屋に来た。玄関ドアに出迎えたら、二人の女性が立っていた。

「こんにちは。私の名はシャノン。こちらはクレア」

一人がそう言って、中に入ってきた。背丈も体格も平均的。明るい茶色の髪。だが確かに魅力的だ。かなり露出した服で、下はショートパンツ、上も短いシャツだった。クレアの方は、シャノンより少し背が高く、とても痩せていた。長い黒髪で、ランニング用のショートパンツと大きすぎるサイズのTシャツ。クレアもシャノンの後について部屋に入ってきたが、一言も口をきかなかった。少し緊張しているようだった。二人が入ってくるとき、少しビールの匂いがした。

僕が「こんにちは」と言うと、シャノンはひき続いて話し始めた。

「私たちがここに来たわけは、クレアが賭けに負けて、その支払いをしなければならないからなの」

シャノンがそれを言うとすぐに、クレアが僕の前にひざまずいた。なんと僕のズボンのチャックを下ろしている。ビックリしすぎて、僕は身動きできずにいた。クレアはあっという間に、僕のペニスを取りだして口に咥えてしまった。すぐにしゃにむにフェラを始めている。幸い、シャノンはドアを閉めていた。今は、にやにや笑いながら、ドアに寄りかかって僕たちを見ている。僕は呆けたようになって突っ立ってるだけだった。自然にクレアの頭を優しく押さえ、次第に勃起を固くし、呼吸も荒れてきていた。こんなこと、まったく信じられずにいた。それに、こんなに上手にフェラチオをされたこともなかったと思う。膝ががくがくして倒れてしまいそうだった。まもなく僕は射精を始め、クレアは一滴残らず飲み干してくれた。クレアは、最後まできちんとしたかどうかしばらく確かめた後、口からペニスを出し、ズボンの中にしまい、そしてチャックを上げたのだった。

「それじゃあ、バイバイ。これからもよろしくね。クレアが借りを払うのを手伝ってくれて、ありがとう」 シャノンが言った。

二人が部屋を出て、ドアを引いて閉めるのを、僕は唖然としながら立って見ていただけだった。だが、その後、二人がダイアンの部屋にノックする音が聞こえる。僕はドアに寄りかかって聞き耳を立てた。クレアがダイアンに挨拶している声が聞こえる。そして、ドアが閉まる音。後は何も聞こえない。僕は、部屋のドアを静かに開け、ダイアンの部屋のドアの方に忍び寄り、聞き耳を立てた。誰かが借りのことについて話している。シャノンの声でもなければ、ダイアンの声でもない。そうだとしたら、クレアの声に違いない。そして、息を飲む音が聞こえた。ダイアンの声だ。

「あっ、いや! やめて!」

クレアの声がまたする。「リラックスしてて。シャノンは借りを払わなくちゃいけないの」

ダイアンの息づかいがだんだん荒くなってくるのが聞こえた。時々、「ああん!」とか、そういった色のついた声が混じっている。そして最後に、女性が達したときの声とはっきり分かる声が聞こえた。その後、次第に音は静かになっていった。僕は、自分の部屋に戻り、そっとドアを閉じた。少しすると、ダイアンのドアが開く音がし、例の二人が出ていくのが聞こえた。今夜、僕は夢でも見ているのだろうか。

当然、僕はこの3人の隣人たちに、ますます興味を持つようになっていった。ダイアンとは依然としてあまり言葉を交わすことはなかったし、クレアからは、あの恥ずかしげな微笑み以外は何も得られなかった。だが、シャノンは相変わらずいつも僕とおしゃべりをしたがり、いちゃついてくるような素振りも見せる。その2、3日後、僕はシャノンに、彼女たちの部屋でディナーを取らないかと招かれた。僕は当然その招きに応じた。そのディナーの夜までの二日間、僕はあの二人の女性のことが頭から離れなかった。絶対、あの二人は何かするに違いない。そう思っていた。

シャノンたちの部屋に出向いた。二人ともタイトなジーンズ姿。クレアはこれまでにないほど素敵に見えたし、シャノンも美しいのに改めて気づき僕は驚いていた。二人にビールを勧められて飲み始めたら、すぐに、ダイアンが玄関ドアに姿を見せた。彼女もいつもと同じく素敵だった。丈の短い可愛いドレスを着ている。ラフな姿のシャノンやクレアと並ぶと、ダイアンはちょっとドレッシーに見えた。ダイアンは、その服装に少し恥ずかしがっているようにも見えた。だが、シャノンはいつまでもダイアンを引っ込み思案のままにさせるつもりはなさそうだった。ダイアンにビールを進めながらシャロンが言った。

「あなたたち二人を招待して、驚かせてしまったかしら? でも、私もクレアも、もうそろそろ、このアパートにいる人がもっと仲良くしても良い頃じゃないかと思ったのよ」

僕はダイアンをちらっと見てみた。もっとも僕は彼女の目をまっすぐ見ることはできなかったが。彼女も少しどぎまぎしていたと思う。

シャノンとクレアは、せっせと動いてダイニング・テーブルに炒め物の料理を並べていった。ロウソクがともされ、テーブルが明るく光る。僕とダイアンは両端、その間にクレアとシャノンが座った。細長いテーブルで、テーブルを見ただけでも、少し普通とは違った感じがする。ちょうどイギリス風のテーブルについているような感じだった。つまり、各人が大きすぎるテーブルを囲んで食事をとっているようなよそよそしさが感じられた。

食事は豪勢だった。4人ともどんどんビールを飲んだので、みんなが満足を感じゆったりとくつろいで座るようになるまで、さほど時間はかからなかった。会話はかなり盛り上がった。時に、シャノンが、ダイアンと僕に、どうして一度もデートしたことがないのかと訊いてきた時があった。ダイアンはとても恥ずかしそうな顔をして返事ができないようだった。クレアも、シャノンのあからさまな質問に同じように恥ずかしそうにして、口を挟むことができないようだった。僕は苦労しつつも、返事を練り出すことができた。社交的にも問題がなく、また深く立ち入らないような答えだった。

しばらく座ったままお酒を飲んだり会話をしたりした後、シャノンが「デザートの時間よ!」と宣言した。シャノンとクレアの二人は、飛び上がるようにして立ち上がり、キッチンに飛んでいった。二人ともチーズケーキの乗った皿を二皿ずつ持って戻ってきて、僕たちに供えてくれた。僕はチーズケーキを見て、ビールとチーズケーキは合わないだろうとは思っていたが、確かに美味しそうでもあり、僕はそもそもチーズケーキには目がないのである。シャノンは僕とダイアンの二人をじっと見ていた。明らかに僕たちのどちらかが食べ始めるのを待っているようだった。とうとう僕は一口食べ、ダイアンも僕の後に続いて食べ始めた。確かに、見た目の通り、美味しかった。僕はさらに食べ続けた。

その時、シャノンが床に何か落としたとか言っていた。そして突然、シャノンもクレアもテーブルの下に潜りこんだのだった。なんか変だなと思ったのもつかの間だった。すぐに気がついたのだが、誰かが僕のズボンのチャックを降ろしているのを感じたのだった。危うく大きな声を出しそうになった。だが目の前にダイアンがいることだし、僕は苦労しつつも何とかして出しそうになった声を抑えた。どうにかしてテーブルから引き下がろうとしたが、椅子はなかなか簡単には滑らない。僕は、数秒間、まったく動けずにいたのだった。そして、その時間の間に、僕の股間をまさぐる手は、ズボンの中からペニスを取りだし、さすり始めていたのだった。さらには舌で触れられる感触も! 僕はとっさにダイアンの方を見た。すると彼女もパニックにあったようになっている。もぞもぞと体を動かし、テーブルから引き下がろうとしている。そしてその後、一種、身を凍り付かせたようになった。口をあんぐりと開け、中空を見つめている。僕自身、どうしてダイアンの様子をそんなに詳しく覚えていたのか今は分からない。と言うのも、僕自身、その時は狂いそうになる途上にいたからである。

それでも、僕はダイアンの凍り付いた表情を見つめていた。じきに彼女の体がわずかながらに動き出した。リズムのついた動きだった。呼吸がだんだん激しくなっているようだった。そして間もなくダイアンは頭をぐるぐると振り始めたのである。前後に、上下に。その時、ダイアンは僕の視線に気がついた。素早く両手を上げて、顔面にあて口を塞ぐようにしていた。だが、くねらすような体の動きは止められないようだった。そして間もなく、よがるような声を出し始めていた。絶頂に達しているのは明らかだった。

そう言う僕の方もダイアンと同じようなものだった。すぐに、テーブルの下の見えざる人の口に精液をほとばしらせていたからである。あまりにも強烈な興奮に、僕はただ頭の中を空っぽにして椅子に座っていたと思う。僕が射精を終えるとすぐに、テーブルの下にいる誰かに手を引っ張られ、椅子の横から滑り降ろされ、床にころがされた。一旦、僕が床に仰向けになってしまうと、僕の横にくねくねと身もだえする肉体が並ぶのを感じた。そして文字通り、キスの攻撃を浴びたのだった。彼女の舌は僕の口の中に容赦なく侵入し、間もなく僕たちは床に横になったまま嵐のようなキスをしていた。さらに彼女が僕の服を脱がし始めるのを感じた。部屋の向こう側からもうめくような声が聞こえてきていた。僕はすぐに攻撃者に裸にされてしまった。そしてその攻撃者が声を発した。

「寝室に来て」

相手がシャノンだったことに気がつく。シャノンは僕を引っぱって、立たせた。すぐに僕はテーブルから離れてしまったので、テーブルの上のロウソクの明かりの中、シャノンの裸体はよく見ることができなかった。でも、そそられる美しい裸体だったと思う。

シャノンに引っ張られるようにしてドアを出て、完全に真っ暗闇の部屋に入った。間もなくベッドの感触を感じ、その中に導かれて入った。ベッドの中、僕の隣に誰かが横になっていた。シャノンの唇が耳元に感じる。囁きかけられた。

「キスしてあげて」

シャノンに頭を押さえられ、導かれて、隣にいる女性の唇に触れた。じきに僕はその体にキスをし、抱きついた。シャノンが一方の手で僕のペニスを触り、もう一方の手の指を僕のアヌスに入れてくるのを感じた。僕は、射精をしてすぐだったというのに非常に勃起していた。僕が勃起したのを受けて、シャノンは僕の体をもう一人の女性の体に押しつけ、僕のペニスを導くようにして、その女性の中に入れたのだった。その間もシャノンの指は僕のお尻に入っていた。

別の人の手も感じていた。僕は、体を反転させ、キスをしていた相手の女性の上に乗った。早速、背を反らせ、腰を前後させ始めた。どうしてシャノンが僕のお尻から指を抜かないのか? 理由が分からなかったが、シャノンは指を僕に入れたままだった。僕の下にいる女性は、よがり声をあげ始め、その声はますます大きくなっていく。ダイアンの声だった。僕もダイアンも急速に頂点に達した。信じられないことだったが、前の射精の時よりも強烈なオルガスムスだった。

その後、僕とダイアンは横たわったまま体をさすったり、キスを繰り返していた。だがその他のことはあまり覚えていない。気がついたときには朝になっており、僕とダイアンは二人一緒にベッドに横になっていたのだった。

クレアとシャノンが朝食を乗せたトレーを持ってきて、僕たちの膝の上に乗せた。ダイアンも僕も裸のまま、シーツをかぶっていた。・・・クレアもシャノンも、ハイヒールにエプロン姿。それ以外は何も身につけていない。二人が部屋から出ていくとき、後ろ姿を見せたが、二人ともお尻が丸見えになっていた。ドアを出ていくときシャノンはクレアのお尻を軽く叩いていた。

ダイアンは、シーツの中は裸だったので、恥ずかしがって体を起こすことができずにいたようだ。「もう今となっては格式張っても遅いよ」 と言って僕は彼女を納得させた。

朝食はベーコン・エッグで、美味しかった。朝食を終えると、クレアとシャノンが、さっきと同じ格好のまま、食器を下げに戻ってきた。二人とも、食器を脇に置いて片づける。すると、二人同時にあっという間にベッドのシーツを引き剥がし、文字通り飛び込むようにして僕とダイアンの脚の間に潜ってきたのだった。クレアは僕のペニスに口を寄せ、シャノンは夢中になってダイアンのあそこに顔を埋めていた。

あの朝以来、ダイアンと僕は、クレアとシャノンに説得されて、彼女たちの部屋で暮らすようになっている。僕にはいまだにクレアとシャノンがこのようなことをすることで何を得ているのかはっきりと分かっていない。だがともかく、ダイアンと一緒に暮らす生活は素敵だ。たとえ、僕たち二人が、互いを知り合うようになったきっかけが、このように非常に異常な状況であったとしても。

クレアとシャノンは依然として召使いの役を続けている。いつもエプロンだけの格好だ。だが、変化していることもある。例えば、二人は僕たちにかなり激しい性行為をさせるようなってきている。最近、二人は僕たちにショーをして見せた。シャノンがベルトでクレアのお尻を叩くショーだ。二人は、ダイアンに、クレアのお尻をベルトで叩くように勧めている。僕の印象からすれば、ダイアンは、じきに二人の説得に負け、ベルトでの尻叩きをするようになるだろう。シャノンが僕に言っていたが、ダイアンが受け手側になるのを希望するようになるのは時間の問題だそうだ。


おわり