ああ、感じる。本当に気持ちいい。私は両膝を胸に抱き寄せて、お尻がベッドから浮き上がる姿勢になった。この姿勢ではあまり見えないけど、できる限りコナーの顔を見ていた。じっと視線を外さないようにして、私の中に入れたり出したりを繰り返しているコナーの顔を見つめた。彼が私の魅力に負けてしまっているのが、すごくよく分かる。ええ、自分が魅力があることを認めてもらい、喜んでもらうのは、確かに気分がいい。特に、夫にこういう風に認めてもらうと、なおさら良い気分だ。全体として、新しい一日を始めるのに、最高の出だしと言える。
正直言って、本当にその日は気分がよかった。私が意味なく微笑んでいたことについて、変に思っていた同僚たちがあまり多くないといいけど。もっとも、今日はコナーは仕事が早く終わって帰っている日なので、私も何とかして早めに家に帰ろうと思っていた。
帰宅して、家の中を歩いたけど、誰もいなかった。ちらりと庭を見て、コナーがそこにいるのに気づいた。奇襲をかけて驚かそうと庭に行こうとした。でも、庭へのドアに手をかけようとしたとき、彼がパトリシアと話しているのに気づいた。お隣の奥さん。
とにかくすぐに庭に出るべきだった。でも私の中の何かが、そんな私を押し留めたのだった。それは・・・多分、私の中の悪魔。それに間違いない。パトリシアは確かに美人だし、正直、私はちょっと彼女とコナーがあんな風に話しているのを嫌っているところがあったから。私は、ドアのところに立ったまま、二人を見ていた。
見てると、パトリシアはコナーを彼女の家に連れて行ったのだった! 何でもないことに違いない。そうは分かっていても、このことに私の心の奥の部分が落ち着いていられるわけでもなかった。そして、またも私は誘惑に負けて、こっそりと二人の後をつけていったのだった。パトリシアの家の裏ドアだ。ドアの前に立つと、二人の姿がよく見えるし、話し声も聞こえるのが分かった。私は、できるだけ、姿が見えないように隠れて、二人のことを見続けた。
私は、いったい何を考えているの? ええ、確かに自分でもバカなことをしていると思った。だけど、私が心配するのも、根拠がないわけではない。と、そう感じるわけが分かった。つまり、コナーとパトリシアは、おしゃべりをしてはいなかったのだ。普通だったら、何かおしゃべりをするはずなのに、二人は向かい合ったまま、ただ突っ立っているだけ。分からない。こんなの全然、わけが分からない。おしゃべりをするのが普通だと思うし、そうではなくて、もし二人が怪しい関係になってるなら、急いで何かするはずなのに。なのに、二人は、不自然に、ただ向かい合って立っているだけ。
「さあ、始めて」 ようやくパトリシアが口を開いた。
「嫌だ」 コナーの答え。つぶやくような言い方が、いつもの彼らしくない。
「アハハハハ・・・」
パトリシアは声を出して笑い始めた。でも、急に笑うのを止めた。
「結局することになるって知っているんでしょう?」
コナーは返事をせず、ただ突っ立っているだけだった。よく見ると、コナーは彼女の視線を逸らしてる様子。
「彼を待たせないほうがいいわよ。あなたがあれを好きだというのは、あなた自身が知ってるんじゃない?」
パトリシアの顔はよく見えなかったけれど、彼女の声に笑っているような感じが聞こえた。
「嫌だ。お願いだ!」 コナーの声は小さく、懇願しているようだった。私は、わけが分からず混乱したまま、身を潜めていた。
「さあ! あなたはあれが好きなんでしょう!」
でも何も起きない。
「彼を怒らせないの!」
そして、次の瞬間、思っても見なかったことが起きた。コナーが、ズボンのベルトを緩め始めたのだ! いや、そればかりでなく、どんどん服を脱いでいく。そして結局、全裸になってパトリシアの前に立ったのだ。変な感じだったのは、そんな状態になっても、パトリシアはただ立ったままコナーを見ているだけだし、コナーの方はとても恥ずかしそうにしていること。私が見ているこの人は、本当にあのコナーなの? 信じられない思いだった。
「いい子! うふふ」
パトリシアが、笑い声混じりに言うのが聞こえた。
そのときジムが階段から降りてきた! それだけでもパニックになりそうなのに、もっと驚いたことに、ジムが部屋に入ってきても、コナーは裸で立ったままでいたのだった。
「やる気満々だな?」 ジムが訊いた。明らかにコナーに向けての言葉だった。コナーは、黙って立ったまま。
次の瞬間、ジムはコナーの首根っこを押さえて、テーブルへと引っ張っていき、そのままテーブルに押し付けた。コナーはテーブルに覆いかぶさるようになっている。彼がなされるままになっているのが信じられなかった。全然、コナーらしくない。確かに、体格的にはジムの方が大きいけれど、それでも、あんな風に人に体を押されて動いているコナーの姿なんて、想像できなかった。
でも、そこにいるのはコナー。全裸でテーブルに覆いかぶさっている。ジムがズボンのチャックを降ろした!
「準備はいいな、ダーリン?」 ジムがコナーにそう言った。
パトリシアもテーブルに来て、ジムの隣に並んだ。突然、パトリシアはジムの頭をつかんで、ぐいっと引き寄せキスを始めた。彼女、ジムの髪の毛を鷲づかみにしている! キスをしている二人をよく見ると、ジムの方もパトリシアの髪の毛を鷲づかみにしていた。そして、ようやくジムは彼女の顔を引き離し、キスを解いた。このときも、髪の毛を握ったまま、引っ張るようにして。二人の顔が離れるとき、パトリシアが舌を突き出したままにしているのが見えた。舌がジムの唇に届かなくなるまで、舌を突き出したまま、彼の唇を舐めていた。
「うふふ・・・」
パトリシアがまた笑った。
「楽しんでね」
そう言って二人は体を離す。次にパトリシアはコナーの髪の毛を鷲づかみにして、頭を引っ張り上げた。
「いい子にしてるのよ。そうすれば、あなたがして欲しいことをしてもらえるんだから」
再びコナーの頭を降ろし、彼の後頭部に手をあてて、押し付けるようにした。少しの間、3人はそのままの格好でいたし、パトリシアがまた「うふふ」と笑う声が聞こえた。彼女は、その後、部屋を出て、玄関から外に出て行ったのだった。
パトリシアが出て行くとすぐに、ジムがコナーに声をかけた。
「よし、ダーリン? 準備はいいな?」
コナーは何も言わなかった。すると、突然ジムが彼のお尻を平手打ちした。その音に、私は不意を突かれたようにびっくりした。ジムはコナーの背中に覆い被さる姿勢になり、コナーの髪を鷲づかみにして頭を持ち上げ、彼の耳に息を吹き込むように声をかけた。
「どうした? 声が聞こえないぞ」
その後、ジムはまた体を起こし、今度は両手でコナーの腰をがっちり押さえた。「俺は、準備はいいな? と訊いたんだ」
「ああ」 コナーの声が聞こえた。
「やって欲しいんだろ?」
返事はない。
「俺もお前も、答えは知ってるはずだ。やって欲しい、って答えだろ?」
「ああ」
いきなり、もう一度、平手打ちの音が響いた。そしてジムはいきなり、コナーのアヌスに突き入れたのだった! 私は自分の目が信じられなかった。コナーについて、一番予想していなかったことだった。
「どっちがいい? 激しいヤツか? それとも優しいヤツか?」
返事がない。
「早く言え! 一日中、待ってるわけにはいかねんだぜ!」
「・・・激しく」
コナーの声にどこか弱々しい感じがあった。あまりにも普段のコナーとはそぐわない。
「いい子だ! そうこなくちゃな! 俺にお願いした方がいいんじゃねえか?」
そう言うなり、ジムは再びコナーの髪を鷲づかみにし、頭を上げさせた。
「俺にお願いするんだよ!」
「お願いです!」
「何をして欲しいんだ?」
「お願いです。僕に激しくやってください!」
「どうしても、そうやって欲しいのか?」
「はい! 僕をやってください!」
ジムは動き始めた。だが、ゆっくりとした動きだった。
「最初は、優しく、ゆっくりしてやる。俺がそうしたいからだ」
ジムはゆっくりと突き入れては、引き抜く動きをしていた。繰り返し出し入れしていた。
「お前、こうされるのが好きなんだろ?」
「ええ!」
「だがお前は荒々しい方がいいと?」
「はい!」
「そうして欲しいなら、ちゃんとお願いするんだな」
私は静かにその場を去った。もはやそれ以上、見ていられなくなったから。家に戻り、何か飲み物を作って、リビングに入り、腰を降ろした。コナーたちの光景がまだ頭の中に残っていた。心の中、もう一度、ジムたちの家に戻って、続きを見ようとさせるものがあったが、それとは別に、そのまま、椅子に縛りつけられたように座っているべきだとするものもあった。私は、そのまま10分ほど椅子に座っていたと思う。その後、家を出て、車に戻り、発車した。
しばらく車を走らせた後、いつも通りか、いつもより数分だけ遅れた時間に家に戻った。コナーは家に戻っていた。彼を見たが、普段と違う様子は何もなかった。彼は私にキスをした。彼はキスが上手。私は、先に見たことを思い出して心の中が混乱しきっていたけれど、何もかも普通のままだったので、私も自然に振舞っていられたし、コナーに対する感情もいつも通りでいられた。彼は、先にパトリシアの家で見た人とは別人のように思えた。それでも多分、その夜は私は少し気が散っている雰囲気だったのかもしれない。だけど、あの出来事は、私とコナーの二人に関わる点では一切私に影響を与えていなかったようだった。自分のことながら、それがとても驚きだった。その夜、私たちは愛し合った。
次の日は土曜日だった。私は庭の草むしりをしていた。隣でも庭にジムが出ていた。コナーはどこかに出かけていた。ジムはしばらく庭仕事をしていたが、その後、椅子に腰掛けていた。単に日光浴をしているだけといった感じだった。短パンだけの格好でシャツは着ていなかった。私は、どうしても気になって、庭仕事をしながら時々彼のところをちらちら見ていた。・・・昨日のあの出来事のことがまだ私の心をかき乱していたから。ジムが逞しい体つきをしているのは事実だ。彼に比べると、体が大きいはずのコナーも普通の体格に見える。またジムの方をちらりと見て驚いた。彼は、私の真後ろにあたるフェンスのところに立っていて、私のところを見ていたのだった。
「俺のこと、チェックしてるのかな」
「え!? いえ!」
「変だなあ。さっきからちらちら見られてるんだが」
彼はそう言って少し笑った。何と返事をしてよいか解らなかった。平然として笑顔を返すとか、何かジョークを言うとかをすべきなのだったろうが、何もできなかった。何も言えずに、草むしりのためのしゃがんだ姿勢のままじっとしていた。その時間が3秒ほど長すぎだったかもしれない。突然、ジムはフェンスを飛び越え、私のほうへ歩いてきた。
「俺に興味があるのかな?」
「違います!」
私は立ち上がった。彼が近づくのにあわせて、私は後ずさりしていた。でもジムはどんどん進んでくる。私の目の前、30センチも離れていないところまで来ていた。彼から視線を外すことなどできない距離。どうしてもまっすぐ彼を見上げなければならない位置関係になっていた。
「いや、俺に興味があるはずだよ」
ジムは口をゆがめた笑みを浮かべていた。・・・私が彼に逆らえないとかそんなことを思っているかのようだった。ジムの顔を平手打ちしたいと思う自分がいた。ジムの手が私のあごに触れるのを感じた。・・・あごを上げさせている!
私は後ずさりし、そして向きを変え、家に向かった。自分が臆病者のような感じがしたが、どうしてもジムから逃げたくて仕方がなかった。だけど、裏のドアを入ると、ジムも私と一緒に家に上がり込んだのだった。気がつくと、私はキッチンの中、テーブルを背に追い詰められ、前と同じように彼を見上げていたのだった。もっとも、この時は前の時ほど、ジムは私に近づいているわけではなかった。
「俺が欲しいんだろう? 違うのかな?」
「違います!」
「いや、俺が欲しいはずだ。白状するんだな」
もう一度はっきり拒否すべき時だった。違うとはっきり言うべき。だけど私はただジムを見つめていた。ジムは隠そうとしていたが、顔にかすかに笑みが浮かんだのが見えた。
「欲しいって言うんだ」
私はまだ彼を見つめたままだった。
「欲しいって言うんだよ」 わずかに力を込めた声でジムは再び囁いた。
「ああ・・・」
違う! とはっきり言っていたはずだった。なのに舌が凍りついたように動かなかった。すると、ジムは、満足したような笑みを浮かべて、私に近づいてきた。私は、依然としてキッチンテーブルを背に、彼を見上げていた。横にずれて、そこから逃れるべきだったのだ。だが、私は、ジムに両手で頭を押さられてしまった。
「荒っぽくやって欲しいのか?」
まだ私は返事をしなかった。ジムは指を1本私の唇にあてて、ちょっと弄ぶような感じのことをした。それから、私の体を抱え上げてテーブルの上に乗せ、ショートパンツを降ろした。それに下着も。
「優しくか、荒っぽくか? どっちでも好きな方でいいぜ! 答えるんだ! 優しくか? それとも・・・荒っぽくか!?」
ジムは最後の言葉を、まるで怒鳴るような口調で言った。そして、私も、後先考えず、彼の怒鳴るのに合わせて叫んでいたのだった。
「荒っぽく!」
気がついた時には、私はテーブルの縁に覆いかぶさるようにされていた。ジムのペニスが私のお尻に押し当てられるのを感じていた!
彼が少し押してくるのを感じた。あまり強くはない。ジムの声が耳に入った。
「俺にお願いした方がいいんじゃねえのか?」
何も言わなかった。私は返事をしなかった。だがジムは前より強く押しつけてきた。感じる。あそこに押しつけてくる。
「俺にお願いしないつもりなのか?」
依然として押しつけてくる。だが、私の中に入ってこられるほどの強さではなかった。ジムにそんな風に押しつけられながらテーブルにうつ伏せになっている私。堪え切れなくなっていた。
「お願い・・・」
「何がお願いだ?」
「お尻にしてください」
「強くか?」
「ええ、ええ! 強く!」
ジムが少し強く押してきた。私の中に入ってきたのを感じた。でも、相変わらず、とてもゆっくりとしている。ゆっくりと、ヌルリと入ってくる。ふと、ジムは、どういう風にしてか分からないけど何か潤滑液を塗っていたに違いないと思った。こうなることに備えて、準備していたということ?
「しばらくは、ゆっくりとしたいんだ」
時間をかけてゆっくりと侵入してくる。そして、引き下がる時もゆっくりと。入れては抜く運動に入っている。でも、動きがじれったいほど遅い。
「もっと欲しいか?」 ジムが囁いた。
「ええ!」
「もっと何して欲しいんだ?」
「やって! 強く! 今すぐ。お願い!」
「嫌だ」
ジムはそう言って、低くくすくす笑った。相変わらずとてもゆっくりしか動いていない。私は、知らぬ間に両手をお尻のほうに伸ばしていた。ジムのお尻の頬肉を手で押さえ、私自身へと強く引き寄せていた。私自身の手でジムの突きをもっと速くさせようとしていた。ジムはまた笑っていたが、今は彼自身、速め始めている。
「いいぞ! それでこそ、俺の可愛い淫乱お隣さんってものだ」
ジムは腰を動かしながら、この言葉を何度も何度も繰り返していた。
私は達していた。激しく達していた。そもそも、後ろのあの部分を使っての交わりで、自分が達することができるとは思ってもいなかった。
「ほう・・・お前は本当にこれが好きなんだな」
明らかにジムは私の状態を分かっているようだった。そして、それを言うのと同時に彼は私の中に発射していた。
ジムが私の中から抜け出るのを感じた。突然、髪の毛を掴まれ、後ろに引っ張られた。耳元に囁きかけられた。
「お前は、本当に荒っぽくされるのが大好きなんだな? そうだろ?」
突然、お尻に痛みが走った。ジムが私のお尻を平手打ちしたと分かった。思いっきり叩かれたのだった。
私が後ろを振り返ったのは、彼がドアから出て行った後だった。私はコナーが戻ってくる前にシャワーを浴びて体を清めた。
その夜、コナーと一緒にベッドにいた。今夜もこれから彼と愛しあうことになると予感があった。この時も、どうしてなのか分からなかったが、先日の出来事やこの日あった出来事にもかかわらず、私のコナーに対する感情には変化がなかった。コナーは私にキスをした。ああ、本当に彼はキスが巧みだ。彼は私の隣、私の方を向いて横寝になっていた。私の乳房を見ながら、おもちゃのようにしていじっていた。私は彼の顔を見た。
ふとある考えが浮かび、知らないうちに言葉が口をついて出ていた。
「ジムとパトリシアのことを考えたことある?」
「どんなこと?」
「その・・・あの二人、どんな風にするのかとか・・・」
コナーは返事をしなかった。
「彼、パトリシアに荒っぽくすると思う?」
「ジムとパトリシアが?・・・」
コナーが何かあわてて考えをめぐらせているのが見て取れた。考える時間を得るためだけに、ジムたちの名前を繰り返して言ったのだろう。
「ええ、あの二人のこと」
「ああ・・・あの二人のは荒っぽいよ」
コナーは事実を知ってて言ってるのか、推測を言っているのか、どっちなのだろうと思った。私の中の何かが、もっと知りたいと切に望んでいるのを感じた。
「どうして分かるの? 本当なの?」
「ああ。僕を信じてくれ。あの二人は、本当に、荒っぽいやり方なんだ」