この作品はパブリックドメインである。

これは、2000年11月10日に行われた、alt.sex.stories.moderatedの復活1周年記念へ送った私のFlashストーリーです。


「デジャビュ」 Deja Vu by Stasya T. Canine

受け入れられた

・・・と感じた。

君は顔を僕に向け、僕の青い瞳が君の茶色の瞳と出会う。沈黙のまま了解しあう。

君と僕。

手を近づけると、君はゆっくり頷いて鼻を摺り寄せる。

優しい触れ合いで、二人の魂が融合する。

二人、異なる肉体。だが同じ魂。さようならを言って10年後、君は僕のところに帰ってきた。まるで、君は、僕が人生を乗り切るために君の優しい知恵をもう一度必要とする日が来るのを知っていたかのよう。

君の新しい体を支配する心は、僕たちがどうなるかを知っているはず。だが、その新しい体は、動きに不慣れだね。これからどうなるかを知っている君と僕とで、辛抱強く、君の新しい身体に、僕たちの心が知っていることを教え込んでいこう。

そして、その時が来た。

君は笑って、向こうを向く。尻尾を動かし、君自身の姿を僕に向ける。

「私に来て。一緒に踊って。私を愛して・・・」

「もう一度」

僕は前のめりになり、君に覆いかぶさり、両手を優しく君のわき腹にあてる。長い間忘れていた合図を、恋する君に伝える。

ちょうどその時、君も、僕への合図で返事をくれる。僕に対する君の愛を示す合図。僕を受け入れる心積もりができてることを僕に伝える合図。昔、何度も使ってくれた合図。

熱望のあまり君は首を曲げる。辺りの空気が君の欲望の香りで満たされる。

僕はすこし膝を曲げる。目を閉じる。何年も繰り返し君と一緒になってきた経験から、僕はペニスを君の外陰部に合わせ、そして、ゆっくりと僕たちが過去にしていた行いを取り戻していく。

体液で滑らかになっている君の部分に、僕は滑り込んでいく。君にすっかり包まれると、僕は目を開ける。君は頭を後ろに傾ける。君の優しい瞳が僕の心を愛で満たす。

君の中にはいる前、僕たちは時間をかけて過去の楽しいことを思い出した。

思い出。

思い出が現在の出来事に変わってくる。

僕は動き始める。この動きが、僕たち二人で作り出す未来のことを教えるはず。僕の動きを受けて、君は頭を下げ、快楽が高まるにあわせて喘ぎ始める。

ゆっくりと、しっかりと、愛を込めて・・・

時が進み、僕たちは頂点へと向かっていく。

僕が発作を起こす前に、君の体の中の筋肉がうち振るえ、突然、強く僕の周りを締め付けるのを感じる。 思い出の愛の行為をなぞっていくことが次第に難しくなっていく。

君と一緒におなじみの道を辿って行く間に、僕の動きは次第に快感に駆動されたものに変わっていく。

そして頂点に!

脈打つ僕を快感が包み込む。

僕の中のエッセンスが、君への愛を液体の形で表して、君の体の中へと流れ込む。

君は強い脚で踏ん張り、オルガスムが終わった後のぐったりとした僕の体を支えてくれる。

僕たちが熱く求めてきた終着点に、再び、たどり着いたのだ。

僕の体に力が戻り始める。僕は君の体を押しながら、体を起こしていく。君の体が少し沈み、その後、その強い脚に力を込めて僕を押し上げてくるのを感じる。

僕は君の横にひざまずき、両手で君のわき腹を優しく撫でて、再び出会えたことを祝福する。

「おかえり」

「私も、あなたに会いたかったわ」


おわり