「ドッグ・ウォーカー」 The Dog Walker by Martha Garvey From Desdmona's Erotic Stories Contests: 2003 Erotic Postcard Fiction Contest Winners

[注:ドッグ・ウォーカーとは、犬の散歩を請け負って、飼い主の代わりに散歩させる人のことを言います]

あのドッグ・ウォーカーは決して名前を教えてくれない。ただ、私たちが彼にたくさんお金を借りてるということだけは言っている。

「ご主人は約束していた」 ドッグ・ウォーカーは言う。

「別れた夫はいろんなことを約束してましたわ」

「人間関係にはあまり興味がないのだよ」

そうドッグ・ウォーカーは言う。彼のことをフランクと呼ぶことにしよう。ここはシナトラの生まれた町だし、彼は、若くてセクシーだった頃のシナトラのように、粋な人だから。

「あなたになってから、パイレートは前とは別の犬になってしまったわ。私は、余裕がないの。あなたが欲しくて」 

フランクは声に出して笑った。

「でも、あなたにお金を返す余裕もないわ。今のところは」

フランクは私をじっと見つめた。犬をしつけるときのやり方。突然、乳房がぞくぞくする感じがした。



「いいブラジャーだ」

着替えをしてるとき、フランクが家に入ってきた。彼はドッグ・ウォーカー。当然、家の鍵を持っている。

「パンティもマッチしてるのか?」

「パンティ?」

「犬を寝室に連れて行きなさい。おびえさせたくない」 命令口調だった。

「はい、かしこまりました」

心臓がドキドキしている。パイレートは私の手招きに従って寝室に入ってきた。不思議そうに私の股間に鼻を当てて嗅いでいる。濡れていた。パイレートはこの匂いをしばらく嗅いでいなかった。リビングでは、裸のフランクが椅子に座っていた。パイレート専用のふわふわの椅子。

「私なら、パイレートに勝手に椅子を使わせるようなことはしない。ご主人は甘やかしすぎだ」

「甘やかしと言うのは、思いやりのある言葉よ」 

私はジーンズのジッパーを降ろした。

「そのまま・・・」 

フランクは、私の腰に両手を添え、私にまたがらせた。ジッパーを降ろし、私の割れ目に手をあてる。

「・・・熱く燃えていろ」 囁き声で言った。

ジーンズは最後まで脱いでいなかった。

「いい子だ」

溜息交じりの声で言い、私を後ろ向きにさせた。しつけの良いメスの犬のように。ふたり、犬のように交わった。犬のように咆哮をあげた。絡み合い、じゃれあい、そしてつながりあった。

私は、もっとお金を借りたいと思っている。


おわり




Desdmonaのコメント:
このフラッシュは、良いフラッシュが持っている特質を備えています。つまり、実際の文章量より長く感じるという特質。危険な男性が出てきますし、広がりがあるメタファーも、輝くようなユーモアもあります。それに、この長さではほとんど不可能と思われる、涎が垂れるようなシーンも。本当にエッチです。楽しい一遍でした。