「良き奉仕」 Good Service By Adrian S. Potter source

この種の行いでは、荒々しい行為と掘り出し物のお宝との違いはわずかである。だが、どんなことであれ、定まった部分が1点ある。つまり、誰でも良き奉仕をありがたいと感じるという点だ。

彼女の下着からはメンソールのタバコと香水の匂いが漂う。両の手のひらを外壁に押し当て、そのフランス風にマニキュアをした指の爪がカリカリと生硬なコンクリート壁を引っ掻く。彼女は大人による躾を必死に求めていた。そこで私は彼女のポニーテールを強く引っ張る。反射的に、彼女の脊椎は適切に反り返り、再びスパンキングを求めて私の前に尻が突き出される。

行為の間、私は想像した。彼女の取るに足らない連れがナイトクラブをうろつきまわり、姿を消したDカップのフィアンセを探す姿だ。水道水のごとくバーボンをがぶ飲みするありきたりのオスのサンプル。体内の男性ホルモンと根っからの傲慢さに、あの男は廊下をうろつき、女性トイレの近くで待つことになるだろう。その廊下には私たちのいる隠れたスポットがあるとも知らずに。

行為を終え、社交界にデビューした浮かれ娘の如き彼女は、一時的に膝頭まで手繰り降ろされていた黄色のパンストを見て恥ずかしがる。エレガンスに反するという意識を取り戻したのだろう。彼女は、さっと滑らかな動きでそれを下腹まで手繰り上げ、グッチのドレスのしわを手で伸ばし、再び優雅な女性に変身した。小さなハンドバックの中を漁り、くしゃくしゃになったティシューを取り出す。微笑みながら、飲み干し損ねた遺伝子の証拠を拭い取り、手際よく犯罪行為を隠し、そして跳ねるようにしてクラブに戻っていった。

私は裏ドアから中に入る。従業員が用いる目立たない入り口だ。何気なさを装ってぶらぶら歩き、店のオーナーがラスト・オーダーを宣言する少し前に彼女のボーイフレンドにもうワン・ショットおごる。彼はにやりと笑い、財布に手を伸ばした。彼の愛する未来の花嫁がすでにこの代金に充分に見合うこと行ってることも知らずに。これは私のおごりにさせてくれと言うと、彼は何も言わずに頷いた。

さっきも言ったように、誰でも良き奉仕をありがたいと感じるものである。


おわり



[Reviewers' Comments]

先が読めると仰るかもしれませんね。バーで男が酔って楽しんでいる。彼の妻・恋人・フィアンセが、彼の親友・バーテン・店の用心棒・ウェイトレスとやっているとも知らずに。このストーリーをできるだけ予想のつかないものにしているのは、この情景、言葉遊び、完璧なエンディングです。このストーリーを読んだときほど、私が、フランス風のマニキュアをして、髪の毛をポニーテールにまとめてお出かけしたくなったことはありませんでした。どうしてかって? まあ、知りたかったら、じっとしていないで、このストーリーを読んでみてください。きっと分かるはず。



TOPに戻る