「満足の保障なし」 Satisfaction Not Guaranteed by Renee From Desdmona's Erotic Stories Contests: 2003 Erotic Postcard Fiction Contest Winners

「どうだ、気持ちいいだろ?」 トニーは、彼女に打ち込みながら耳元で唸った。

気持ちいい? ええそうでしょう? 私をイカせられる男がいるとして、このトニーでないことは確か。ほんとにダメ男だわ。バンビは、キャロルがこの男を振ったのを聞いても驚かなかった。シェリルが振ったときも、リサが振ったときも。

だが、従順なバンビは、今、この男に身を任せていた。お手軽で、素直な女。このバカ男が誰かガールフレンドを怒らせ、振られる度に、いつも、バンビは代わりに抱かれる。

別の人生だったら、このことはバンビを悩ませたかもしれない。でも、バンビはずっと前からあきらめていた。今回の人生では、自分は誰かのセックス玩具になるしかないと。それ以上でも、それ以下でもない。バンビは、何も感じないし、何も期待しないし、何も望んでいない。トニーにピストン運動されながら、バンビは瞬きもせずじっと天井を見つめていた。汗でベタベタのトニーの肌。

どうしてこうなっちゃったのかしら? 

前世で何か悪いことをやってしまった罰なのかしら? 

私は前は売春婦だったの?

ポルノ女優?

姦通女?

トニーのうめき声に、バンビの物思いが遮られた。射精が近づき、トニーは声をだんだん大きくしてるし、間隔も短くなっていた。ぐっと頭を持ち上げ、狂った犬のように歯を剥き出してる。そして、最後のひと鳴きをして、どっと重い体をバンビの上に倒した。彼女の柔らかく滑らかな首筋に歯を立てている。

「あ、くそっ!」 トニーは、無駄とは言え、割れ目に手をあてながら叫んだ。

なんてバカなの。バンビは思った。

裂けた傷口から空気が口笛のような音を立てて漏れ、ゆっくりとバンビは萎んでいった。その音は、嘲り笑う女性の笑い声のようだった。


おわり





Desdmonaのコメント:
オルガスムは時に「小さな死」と呼ばれます。このフラッシュは、このテーマから派生する問題のいくつかを、シリアスなところも楽しいところも含めて、探っています。性行為のぴりりとした記述と適切に調子を整えられた意識の流れのミックスは、話の流れをしっかりとさせ、単調になってしまうのを防いでいます。最後のキメのところのインパクトは、非常に爆発的で卓越でしたので、私自身はこの作品をコンテスト全体で2位に押しました。皆さんにも楽しんでもらえたらと思います。